「ウランバートル市 特別なニーズのある子どもたちのための絵画コンクール」を開催しました

2016年12月13日

12月3日は、国連が定めた国際障害者デーです。障害のある子どもたちがもっている素晴らしい才能を伸ばす機会を作りたい、そんな思いから、教育・文化・科学・スポーツ省(教育省)、労働・社会保障省(社会保障省)、プロジェクトは、ウランバートル市にて「特別なニーズのある子どもたちのための絵画コンクール」を開催しました。
テーマは、「わたし/ぼくの世界」とし、子どもたちの世界を自由に表現してもらいました。143作品がウランバートル市の各区に設置されている障害児の保健・教育・社会保障委員会や特別学校による一次審査を通過しました。教育省、社会保障省、美術の専門家、プロジェクトメンバーによる厳正なる審査の結果、12点の優秀作品が選ばれました。

11月26日、教育省にて表彰式を開催しました。受賞者、受賞者の家族、支部委員会、特別学校教員等、約50名が参列しました。受賞者には、楯や賞状、賞品が贈られました。
式では、第116特別学校(視覚障害対象)5年生の児童が、素晴らしい歌声も披露してくれました。

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11月29日〜12月13日には、教育省、社会保障省、シャングリラ・モールにて作品を展示しました。シャングリラ・モールでの展覧会には、市民の方々が多数訪れました。会場の感想ノートには、「障害のある子どもたちが表現した世界をみて、心が洗われました」や「子どもたちの絵はどこか懐かしく、自分の子どもの頃を思い出しました」等の感想が書かれていました。
また、応募作品を載せた作品集やカレンダーも制作しました。応募者、特別学校、支部委員会、中央図書館等に配布しました。

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最優秀作品賞受賞者は作品について次のように述べました。

この絵は、“障害のある人もない人も同じように、自分らしく生活できる社会になってほしい”という思いを込めて描きました。
絵の右側の車イスの人は、窓から外を眺めています。左側の外にいる人と同じ様に、自分も外で四季の変化を感じたいと思っています。
絵の中の本が分厚いのは、1ページ1ページにそうした思いを描きたいと思ったからです。
この作品をたくさんの人に見てもらいたいです。

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