プロジェクト前半の活動成果を発表しました

2017年5月29日

プロジェクト開始後約2年が経過した2017年5月、これまでのプロジェクト活動の成果を保健・教育・社会福祉の関係者に広く知ってもらうために共有セミナーを開催しました。プロジェクト活動全体を紹介する共有セミナーをウランバートルとパイロット県のフブスグル県で、学校教員向けの共有セミナーをウランバートルの中央6区で開催しました。
プロジェクト活動全体を紹介する共有セミナーには約90名が参加し、発達支援体制構築のための活動や、パイロット学校での活動、ミニ・プロジェクトの結果などの発表に耳を傾けました。質疑応答では、今後の活動計画に関する具体的質問や、パイロット活動を実施している機関以外からの支援要請などがあり、本分野への関心の高さが窺えました。
5月24日にはフブスグル県でも共有セミナーを開催し、約90人の参加を得て、同県のベースライン調査の報告や、フブスグル県支部委員会からの活動結果報告、パイロット校からの活動結果報告などを行いました。セミナー冒頭にあったフブスグル県知事の挨拶では、障害のある子どもたちのために、障害の早期発見や支援者の能力向上などを目指し、関係者が一丸となって取り組む必要があることが強調され、参加者に更なる協力を呼びかけました。
学校教員向けの共有セミナーでは、教育省担当者、ウランバートル市教育局担当者、パイロット校と協力し、パイロット校以外の学校や幼稚園の教員を招きました。参加者からは、自分の学校にも気になる子どもがいるので、特別学校の教員に見にきてほしい、研修会などに続けて参加したい、という意見が出てきました。バヤンズルフ区のセミナーでは、教育省担当者と教員の間でインクルーシブ教育推進のための制度について、どのように教育省がイニシアティブをとって進めていく必要があるか白熱した議論が繰り広げられました。

各セミナーの概要は下表の通りです。

  日時 テーマ
1 2017年5月15日
  • バヤンゴル区支部委員会の活動結果報告
  • 1歳6カ月児健康診査の結果報告
  • プロジェクトで支援しているアセスメントツール・マニュアルの紹介
  • パイロット校における個々のニーズに合った指導法改善の取り組み
  • ミニ・プロジェクト活動結果報告
2 2017年5月16日
  • 特別支援教育・インクルーシブ教育に関する法律、制度、国家プログラム
  • プロジェクト活動の紹介、日本の取り組みの紹介
  • 個別教育計画、マニュアルの紹介、指導の工夫例、教材紹介
  • 合理的配慮の取り組み内容紹介
3 2017年5月16日
4 2017年5月17日
5 2017年5月17日
6 2017年5月24日
  • フブスグル県でのベースライン調査結果報告
  • フブスグル県支部委員会の今後の計画
  • ミニ・プロジェクト活動結果報告
  • プロジェクトで支援しているアセスメントツール・マニュアルの紹介
  • フブスグル県パイロット校における授業改善の取り組み

2017年8月より、プロジェクト後半の活動を開始予定です。今後は、これまでの活動を継続するとともに、発達支援体制構築に向けたパイロット活動の種類を増やし、モンゴルで持続可能な体制の構築を目指す予定です。

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プロジェクト活動全体を紹介する共有セミナー

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フブスグル県共有セミナー

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フブスグル県でのTV取材

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学校関係者向け共有セミナー