2015年4月30日
2015年2月から4月までの3ヵ月間は、ドゥカラ・アブダ州とシャウィア・ウルディガ州の現場でさまざまな活動が実施されました。プロジェクトは着実に大きく前進しています。
まず、2月10日と16日には、視学官と教員養成機関の講師を対象に、教授法改善のための研修が行われました。研修では、日本の単式・複式授業のビデオを見た後、モロッコの教育現場の課題や改善方法が話し合われました。続く教員を対象とした研修は、日本人専門家とともに、上記研修に参加した視学官が講師となり進められました。各県2日間の研修の最後には、グループごとに、具体的な改善ポイントをとり入れた模擬授業を行いました。その模擬授業を収めたビデオを使って、今後、研修に参加した教員が各学校の同僚に授業改善の方法を共有していきます。
3月5日から11日には、ケーススタディ対象校の児童・生徒、教員、校長、PTA代表を対象に、ベースライン調査の一環としてアンケート調査を実施しました。またそれと並行して、支援対象の8学校群に含まれる計16校の5・6年生、計1200名を対象に、算数と理科の診断テストを行いました。
4月6日から9日には、視学官を中心に誤答分析のためのワークショップが実施されました。3月の診断テストで把握された生徒の典型的な誤答をもとに、その理由の分析と状況改善のための提案が話し合われました。この分析結果を用いて、4月28日から補助教材作成のワークショップが実施されています。現在、ドリル式計算問題集の編集が順調に進んでいます。
中学校進学や女子就学を促進する活動(アクセスコンポーネント)については、2月にワークショップを開催して、対象校に就学促進活動に対するPEEQの支援方針を説明し、その後、継続的に対象校を訪問し、就学促進活動の計画作りをサポートしています。詳細は5月のレポートでお知らせします。
どうぞご期待ください。