水産物品質管理検査に関する研修

2016年1月31日

モーリタニアの国立水産物衛生検査センター(ONISPA)分析官4名をモロッコの水産物付加価値向上センター(CSVTPM)に招待し、約2週間の研修を実施しました。モロッコとモーリタニアは水産物の輸出国として有名ですが、ヨーロッパやアメリカ、日本などに水産物を輸出するためには、厳しい衛生基準を満たす必要があります。CSVTPMは日本の無償資金協力で2003年に建設した施設で、2005年から2009年には、JICA技術協力「水産物付加価値向上促進計画プロジェクト」によってモロッコ人の水産人材育成が行われた経緯があります。日本の援助で整備されたモロッコの既存施設と人材を活用することで、効率的なモーリタニア水産人材の育成支援を目指しました。

研修の内容

講義・実験:

  • 官能検査法(人間の感覚による品質評価)
  • 揮発性塩基窒素分析(腐敗度の指標)
  • ヒスタミン分析(水産物の毒性検査)
  • 鮮魚や加工品に含まれる高度不飽和脂肪酸の含有量・酸化度分析
  • 水産物品質管理のためのトレーサビリティ制度、など

視察:アガディール漁港・魚市場、など

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