母子栄養サービス現状調査(Service Quality Assessment)のための研修を実施しました!

2022年5月13日

モザンビーク母子栄養サービス強化プロジェクト(通称ProNUT)は、プロジェクトの対象州であるガザ州とニアッサ州において、母子栄養サービスアセスメント(Service Quality Assessment、SQA)のための3日間の研修を実施しました。

ProNUTは、保健施設や地域コミュニティにおいて、保健医療従事者やコミュニティヘルスワーカー(モザンビークではAPEと呼ばれています)が、プロジェクトで開発した母子健康手帳を活用することによって、母子栄養サービスの強化を行おうとしていますが、彼らに対するの能力強化活動を実施する前に、アセスメントを実施し、サービスの現状把握をしておくことが大切です。

そこで、他のアフリカの国々で過去実施された同様の調査などを参考に、モザンビーク保健省技官や州保健技官とともに同国の文脈に合ったアセスメントツールを開発しました。ツール開発には、アフリカの栄養分野で知見のあるヘレンケラーインターナショナルにも関与してもらい、タブレット端末にダウンロードできるツールとしました。本ツールは、モザンビークの地方地域におけるインターネット事情にも配慮し、電波の無い場所でも一時的に情報が集積されるようになっています。このツールを使って、対象となる州や郡の保健行政技官が保健施設を訪問し、SQAを適切に実施できるように研修を行いました。

また、各対象郡(ニアッサ州マジュネ郡・ムエンべ郡、ガザ州シブト郡・ビレネ郡)におけるSQAの実施計画も研修期間中に作成されました。参加者は皆、準備万端、やる気満々。SQAは、他の準備が整い次第実施予定です。調査報告を乞うご期待!

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タブレット端末を使いこなそうと必死に研修に臨む州と県の保健技官たち(ニアッサ州)

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保健施設で実践練習する参加者たち(ニアッサ州)

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タブレットで操作を確認する参加者たち(ガザ州)

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現地で調査を実践する様子(ガザ州郡)