母子栄養サービス強化のための機材供与式を開催しました!

2022年11月30日

国際協力機構(JICA)と保健省との協働で実施しているニアッサ州およびガザ州における母子栄養サービス強化プロジェクト(ProNUT)は、2022年10月26日にニアッサ州ムエンベ郡ムエンベ保健センター、11月2日にガザ州ビレネ郡マシア保健センターで母子栄養サービスのための栄養関連機器・資材の供与式を開催しました。

2021年、ProNUTはニアッサ州のマジュネ、ムエンベ、サンガ郡、ガザ州のビレネ、チブト、マンジャカゼ郡の一次保健施設で提供される母子栄養サービスの設備・資材に関するニーズ調査を実施しました。その結果、これらの地域の一次保健施設には、母子栄養サービスに必要な機能的な設備や資材が十分にないことが明らかになりました。そこで、州の保健局や保健省との協議のもと、供与する機器や資材のリストを作成しました。

当局と合意したすべての医療機器や資材、事務機器には、成人、新生児、子どもの体重・身長計、ヘモグロビン測定器、血圧計、MUACテープ、子宮測定テープ、母子栄養サービスやコミュニティーヘルスワーカー(APE)のサービスに関連する印刷物、プロジェクターやスクリーンなどが含まれます。これらはすでに各郡の事務所まで届けられており、今後ニアサ州マンジュネ、ムエンベ、サンガ郡、ガザ州チブト、ビレネ、マンジャカゼ郡の一次保健施設に配付され、活用される予定です。

式典では、JICAモザンビーク事務所代表者、ニアサ州ではムエンベ郡知事、ガザ州ではビレネ郡長官が司会を務め、保健省、州・郡保健局からそれぞれ30名以上の参加者がありました。各郡は、これらの機器は住民に提供されるサービスの効率と質の向上に貢献し、同時に医療従事者のモチベーション向上に寄与する、そのためには機器のメンテナンスを含め、適切に使用することを約束することを表明しました。

また、ProNUTプロジェクトは、一部の医療機器について保健医療従事者への研修を行うことを計画しています。そして、妊娠・出産から子供が5歳になるまでの母子への継続的なケアや、母親と保健サービス提供者とのコミュニケーション、母親や家族の自己学習を強化するツールとして母子健康手帳を活用し、母子栄養サービスの強化を目指した現場での活動をまもなく開始する予定です。これらの取り組みがサービスの質を向上させ、最終的には対象地域の母子の健康・栄養状態を改善することにつながると考えています。

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Niassa州Muembe郡保健局長への機材引渡し

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Gaza州Bilene郡長官への機材引渡し

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Gaza州Bilene郡保健局長・JICAモザンビーク事務所代表との署名式

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母子栄養サービスのための栄養関連供与機材

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セレモニーの参加者の様子

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Niassa州の機材供与式参加者

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Gaza州の機材供与式参加者