2016年8月のニュース2:Pilot Researchの実施

2016年8月31日

先月に続いて、各地でPilot Research研究グループによる予備調査と本調査が行われた。

1)7月31日08月2日:RB-01-3
マンダレー県の各地においてリョクトウの Supply Chainに関する聞き取り調査を実施。
2)8月6〜7日:RA-01-1
バゴー県、Naung Lebing, Tha Net Pin Townshipにおいて、深水イネ地帯における水稲品種に関する情報収集と種子の採集、並びに水稲栽培状況を視察した。
3)8月21〜22日:RA-03-1
マンダレー県、Thazi Townshipにおいて気候変動に対する農家の対処法についての情報収集と聞き取り調査。
4)8月24日:RC-01-1
ネピドー管区、Pyinmana にてマンゴーのポストハーベスト・ロスに関する調査を実施。
5)8月26〜28日:RB-02-1
マグウェイ県においてゴマ栽培圃場の土壌採集と、ゴマ栽培方法に関する農家へのインタビューとゴマ加工に関する精油業者らへのインタビューを行った
6)8月27日:RA-02-1
ネピドー管区、Nay Pyi Taw、LewayおよびPyinmana Townshipにおいて水稲の病害状況の観察と罹病サンプルの採集を行った。

教員であるカウンターパートが多忙なため、休日を利用しての調査となるケースが多く、研究と教育の両立の中でいかにして野外調査や実験室での分析時間を確保するかという課題は、今後も続くものと思われる。

以上のフィールドでの調査に加えて、実験室内等での実験・調査も開始された。RA-02-1(Plant Pathology グループ)では、稲の主要病害であるイモチ病菌、白葉枯病菌の培養、菌株標本の作製を継続 しており、同じ植物病理学のグループである RB-02-1 では、採集土壌からネマトーダ(線虫)の抽出と 同定を行っている。RB-03-1(Entomology and Zoology グループ)では、害虫警戒警報モデル作成に向けて、時期別の発生害虫の同定を継続している。また、RC-01-1(Agronomy グループ)では、採集したゴマの調整と基本的データの測定を開始した。

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農家へのインタビューの際、ゴマの病害について説明する調査員(Magway県、8月27日)

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線虫調査のための土壌サンプルの採取(Magway県、8月27日)