2016年12月のニュース2:Pilot Research研究グループによる以下の野外調査と室内実験が実施されました。

2016年12月31日

(1)野外調査
・12月1-27日:Magway県、Pakkok TS(Township)において、ゴマの収穫後の貯蔵過程におけるロスの調査と試料採集を行った(RC-01-1)。
・12月2-4日、18-19日:Bago県、Thanatpin TSにおいて、深水地帯適応水稲品種の収穫期稲の採集と農家へのインタビューを行った(RA-01-1; 山本専門家同行(12月2-4日))。
・12月4,10,18,25,31日:Nay Pyi Taw特別区のZeya Thiri,Pobba Thiri,Pyinmana,Dekhina Thiri, Ottaya Thiri 各TSに設置したトラップからの水稲害虫の回収と捕虫網による害虫の採集を行った(RB-03)。
・12月4-7日,23-25日:Nay Pyi Taw特別区のPyinmana TSにおいて、農家圃場におけるマメ類並びに野菜栽培の実態調査を行った(RB-01-1)。
・12月17-22日,26-31日:Yangon県、Tonegwa TSにおいて、農家圃場におけるマメ類ならびに野菜栽培の実態調査を行った(RB-01-1)。
・12月22日-1月1日: Mandalay県、Thazi TSにおいて、温暖化による気候変動の実態調査とそれへの作物栽培の適応技術に関する聞き取り調査を行った(RA-03)。
・12月24日:Nay Pyi Taw特別区のTakkone TSにおいて、水稲害虫の採集を行った(RA-02-2)。

(2)圃場・室内実験
・RA-01-1(Plant Breedingグループ)では、各地で採集した在来稲品種の収穫を行い、その種子の調製を行った。また、Bago県、Thanatpin TSで採集した深水適応稲品種の生育、収量構成要素の調査を実施している。
・RA-02-1(Plant Pathologyグループ)では、Zeya ThiriおよびPyinmana TSの水田から採集したイネの主要病害であるイモチ病菌、白葉枯病菌の培養、菌株標本の作製を継続実施している。
・RB-02-1(Plant Pathologyグループ)では、採集土壌からネマトーダ(線虫)の抽出と同定を継続実施している。
・RB-03-1(Entomology and Zoologyグループ)では、害虫警戒警報モデル作成に向けて、NPT 特別区に設置した害虫トラップ、捕虫網で採集した害虫の同定と個体数の調査を継続している。
・RC-01-1(Agronomyグループ)では、農家並びにサプライチェーン各過程において採集したゴマの貯蔵後の重量変化、水分含量変化などの調査を行っている。
・RC-01-2:採集データの整理と解析を継続実施している。

【画像】

Bago県、Thanatpin Townshipの深水地帯の収穫期稲の採集(2016.12.02.)。

【画像】

Nay Pyi Taw 各Townshipの水田に設置したトラップから採集した害虫の同定作業。(2016.12.15.)