2017年6月のニュース4:Pilot Researchの実施

2017年6月30日

Pilot Research研究グループによる以下の野外調査と室内実験が行われました。

野外調査

  • 6月1日:Mandalay県、Sint Kaing TSのマンゴー圃場において、マンゴーの病害調査用の果実の採集(RC-02-2)。
  • 6月3、11、17、25日:Nay Pyi Taw特別区のZeya Thiri、Pobba Thiri、Pyinmana、Dekhina Thiri、Ottaya Thiri 各TSにおいて設置したトラップからの水稲害虫の回収と昆虫網による害虫の採集(RB-03-1)。
  • 6月3、4、10、11日:Nay Pyi Taw特別区のLewe TS、Zeya Thiri TSにおいて、屋敷地利用調査(RB-01-1)。
  • 6月22、23日:Bago県Thanatpin TSにおいて、深水地帯における移植用水稲苗代の苗立ち密度調査と育苗に関する情報収集(CR-04)。

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Mandalay県Sint Kaing TSでのマンゴー調査・採集

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YAU水田での水稲の収穫調査

圃場・室内実験

  • RA-01-1(Plant BreedingグループおよびAgronomyグループ)は、1月に田植えを行ったDARのSeedbank供与品種や各地で採集した在来稲品種、育種・生理・生態学科で育成してきた水稲品種(F6)、合計約100品種・系統の生育調査を終え、収穫を行いました。また、収穫サンプルについて収量調査と玄米品質の調査を開始しました。
  • RA-02-1(Plant Pathologyグループ)は、Zeya ThiriおよびPyinmana TSの水田から採集したイネの主要病害であるイモチ病菌、白葉枯病菌の培養、菌株標本の作製を継続実施しています。
  • RB-01-1-1(Agronomy)グループは、地上調査とドローンによる空撮写真からPyinmana TSとThonegwa TSにおける豆類の空間分布の解析作業を行っています。
  • RB-01-1-3(Horticultureグループ)は、地上調査とドローンによる空撮写真からPyinmana TSとThonegwa TSにおける野菜類の空間分布の解析作業を行っています。
  • RB-01-2(Soil and Water Scienceグループ)では、採集した土壌の乾燥作業と調製作業を続けています。
  • RB-02-1(Plant Pathologyグループ)では、採集土壌からネマトーダ(線虫)の抽出と同定を継続しています。
  • RB-03-1(Entomology and Zoologyグループ)では、害虫警戒警報モデル作成に向けて、NPT 特別区に新たに設置した害虫トラップ、捕虫網で採集した害虫の同定と個体数の調査を継続中です。
  • RC-01-2:採集データの整理と解析を継続実施中。
  • RC-02-1(Horticultureグループ)では、採集したマンゴーの包装資材による貯蔵後の品質変化、生理的変化の実験を継続しています。
  • RC-02-2(Plant Pathologyグループ)では採集したマンゴー果実の病害の同定を継続しています。
  • RC-02-3(Entomologyグループ)では、マンゴー園に設置したフェロモントラップから回収した害虫の同定を継続しています。