母子保健技術委員会メンバーへの教授法の基礎研修開催

2015年11月5日

プロジェクトでは、チョンタレス保健管区とセラヤ・セントラル保健管区に、それぞれ母子保健技術委員会(ワーキンググループ)を組織しました。このワーキンググループは、各保健管区、病院、保健センター、保健ポストなどから保健管区長が推薦した5人のメンバーで構成され、石原母子保健専門家を中心に、家庭地域保健チームを対象とした母子保健研修のシステムを構築するための活動をしています。
日々の活動やベースライン調査などで入手した情報の中から課題を抽出し、ワーキンググループで強化すべきと判断したテーマの研修プログラムを組み立てると共に、受講者用テキストやファシリテーター用の研修ガイドを作成し、カスケード方式で研修を展開するための準備を進めています。
カスケードの第一段階は、このワーキンググループメンバーによる市レベルの研修ファシリテーター養成です。言わばファシリテーターのファシリテーターとなる彼らには、これまでにも何らかの研修で講師を務めた経験がありますが、保健省では教え方のトレーニングは行われていません。プロジェクトでは、研修効果を高めるために、ワーキンググループに対し村上短期専門家(公衆衛生・ヘルスプロモーション)による教授法の研修を開催しました。この研修では、「“私は説明した”と“相手は理解した”はイコールではない」といった、コミュニケーションの基礎からデジタル教材の上手な見せ方までを体感しながら学び、参加者からは「今まで受講してきた研修の中で一番分かり易かった」と、大変好評でした。

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教授法の研修

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村上専門家