第1回ファシリテーター研修の開始

2016年2月26日

各支所レベルから選出され、家庭地域保健チーム(ESAFC)に対する研修で講師を務めるファシリテーターの養成研修を2月24日から3日間の日程で開催しました。
ESAFCによっては、例えば、産前健診は医師、乳幼児健診は看護師・准看護師、のように、職種別に担当業務を分けているところがあります。支所ごとに医師と看護師がペアで研修ファシリテーターとなり、協力して対象者の職能に応じた研修が展開できるよう、両SILAISの14支所から適任と判断された医師・看護師が各1名ずつ、計28名が選出されました。
第1回ファシリテーター研修は、各支所から1名(医師または看護師)招集し、計14名の構成で実施しました。研修プログラム策定グループのメンバーが講師となり、プロジェクト専門家とテクニカルアシスタントのサポートを受けながら、各テーマの役割分担を決めて講義を展開しました。研修内容には、「妊産婦管理台帳」「産前健診」「妊娠性高血圧症候群」「産後出血」「乳幼児健診」の5項目に、喫緊の課題である「ジカ熱対策」が加えられました。研修テキストをベースにしたパワーポイント教材の使用方法、各項目の解説方法、事前事後テストの実施方法、技術強化のための演習方法、グループワークの進め方、ビデオ教材の活用方法などについて、3日間学習しました。参加者からは、研修プログラム策定グループを中心に、両SILAIS、保健省本省関係者とともに作り上げてきた研修プログラムに対して、「ポイントを絞った研修で有意義であった」「他のテーマも取り扱ってほしい」「こういう研修を続けてほしい」などの意見が寄せられました。今後は育成されたファシリテーターが各支所のESAFCを対象に、今回使用した教材を活用して指導を行っていきます。これによって、ESAFCの研修システムを築く第一歩が踏み出されました。

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研修内グループワークのサポートにはいる研修プログラム策定メンバー

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研修プログラム策定メンバーと研修受講者