レファラル・カウンターレファラル会議

2016年5月8日

プロジェクトによるベースライン調査で、継続ケアの中核をなすレファラル・カウンターレファラルシステムの機能向上が課題に挙がりました。

レファラルとは、患者を集落や一次医療施設から、二次医療もしくは三次医療施設へ紹介・搬送することをいい、カウンターレファラルとは、患者が三次医療もしくは二次医療施設の診療を終え、一次医療施設へ診療結果が送達されることを指します。それらを総称してレファラル・カウンターレファラルシステムとして、保健省は継続ケアに取り組んでいます。レファラルでは、救急と救急以外に分類し、単に患者の搬送だけではなく、記録を残し、患者の経過を連絡します。カウンターレファラルでは、二次・三次医療施設から退院した者に対し、一次医療施設の医師や看護師、また集落の保健ボランティアによるケアを実施します。

プロジェクトは2015年10月に開催した第1回半期評価・ワークショップでレファラル・カウンターレファラルシステムの機能向上に合意し、両保健管区と共に強化対策を開始し、徐々に詳細な問題点が明らかになり、改善に取り組んできました。プロジェクトは、5月8日に、アスンシオン地域病院(二次医療施設)においてレファラル・カウンターレファラル会議を開催し、チョンタレス保健管区、セラヤ・セントラル保健管区およびアスンシオン地域病院の主要関係者の参加を得て、問題点を共有し、課題や改善方法について討議しました。一朝一夕で簡単に解決できることではありませんが、当事者が問題意識をしっかり持ち始め、対策が実行され始めたことにより、徐々に改善の兆しが現れることが期待されます。

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地域病院の講堂で、討議する参加者

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地域病院の講堂で、討議する参加者