研修テキスト(第1版)と教授法ガイドの作成

2016年11月4日

2015年12月、研修プログラムに沿って「妊産婦管理台帳」、「産前健診」、「妊娠性高血圧」、「産後出血」、「乳幼児健診」の5項目の研修テキスト(試行版)が作成され、2016年4〜6月に4パイロット市で研修を実施し、7〜8月に補完研修を実施しました。
これらの研修の事前・事後テストの結果や保健省令の変更事項などを踏まえ、母子保健技術委員会は、保健省保健サービス総局(DGSS)母子担当技官とともに研修プログラムの見直しを行いました。研修効果をさらに引き出すために、講師用の教授法ガイドを作成し、パワーポイントなどの教材を見直したほか、よりわかりやすい文章表現を取り入れ、図表、写真などを増やして視覚的に学べる工夫を加えて5項目の研修テキストと研修事前・事後テストを改定しました。こうして、2016年10月に研修テキスト(第1版)が完成し、DGSSの承認を得て印刷・製本に至りました。
研修講師用の教授法ガイドは、研修テーマごとに、到達目標、時間配分、理論学習と演習の展開方法とその工程表、ケーススタディの進め方(個人で取り組む部分とグループワークによる演習)、実施上の注意点などの解説のほか、症例、事前・事後テストとその回答で構成されています。内容についてDGSSの承認を得ながら、改定作業を終えました。作成した研修テキスト、教授法ガイドは、今後、対象全14市への研修展開にむけたファシリテーター研修の教材として使われます。
プライマリーヘルスケア(PHC)を基盤とするニカラグアの「家庭地域保健モデル(MOSAFC)」では、その実施の基本概念のひとつに“継続ケア”があります。産前から産後までの切れ目のない手当ての確保と、その質の向上に向けた努力がプロジェクト活動を通じて、続けられています。

【画像】研修テキスト(第1版)

【画像】教授法ガイド