第5回半期評価会・ワークショップ開催

2017年8月23日

8月22日から2日間にわたって、第5回プロジェクト半期評価会およびワークショップをチョンタレス県フイガルパ市で開催しました。保健省本省、チョンタレス、セラヤ・セントラルの両保健管区(SILAIS)事務所、支所、地域病院および一次医療病院の職員、JICAニカラグア事務所のプロジェクト担当者や日本人専門家などが集い、プロジェクトの1月から7月までに実施した母子保健研修や家庭地域保健チーム(ESAFC)活動、成果の達成状況や課題などを確認し、改善策と活動計画を検討しました。

5回目となった評価会では、カウンターパートが主体となり課題や問題に対する原因分析から改善案の提案、活動計画立案まで一連の作業を行いました。保健省職員のイニシアチブを今まで以上に強く感じる評価会となりました。

1日目は、6月9日の第5回運営委員会で合意した活動の進捗状況を確認しました。医療従事者474人のうち414人に対する研修が終了しました。残りの62人の職員に対して、研修を確実に実施することを確認しました。医療従事者は研修により保健サービスを提供する上で必要な一定レベルの知識と技術を習得することが求められています。研修終了後、SILAISおよび支所による技術統合巡回指導を通して、業務に研修の成果が反映されているか確認されます。また、ニカラグアのプライマリー・ヘルス・ケアの展開手法である家庭地域保健モデル(MOSAFC)については、対象全162保健セクターで取り組み始められていることが確認できました。活動が滞っている地域もありますが、評価会での意見交換を踏まえ、様々な活動推進策が提案されました。

2日目は、3つのグループに分かれ、それぞれ「MOSAFC活動の進捗評価方法の見直し」、「各支所における保健審議会の発表様式の統一化」、「職員間で評価の視点に差が生じないためのモニタリングハンドブックの検証」に取り組みました。保健審議会の発表様式を統一し、診療・コミュニティ活動の実績を評価し、達成度に応じて色分けすることで、視覚的に活動を強化する項目が分かり、分析すべきポイントが明確になるとともに、会議時間の短縮が期待できます。モニタリングハンドブックの検証では、プロジェクトの母子保健員会で作成されたハンドブックを評価の現場で用いた結果と改善点を検証しました。

次回の半期評価会の開催時期は2018年2月です。2017年11月にプロジェクト運営委員会を開催して、3か月間の進捗状況を精査する予定です。

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半期評価・ワークショップ開会

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半期評価・ワークショップ開会。マイクを持っているのはSILAISチョンタレスの保健サービス課の女性・子ども担当技官。

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ワークショップでのグループワーク。支所における統一の発表様式を検討している。