機材保守管理システムの構築

2017年11月22日

機材調達管理専門家が、1か月間活動して、SILAISチョンタレスとSILAISセラヤ・セントラルにおける医療機材保守管理システムの構築に取り組みました。

ニカラグア保健省では、6か月ごとに機材管理台帳(Excelデジタルデータ)を更新する決まりになっており、その際、稼働状況は次の3段階で記述されます。

B:Bueno 良好 良好に稼働中
R:Regular 何らかの不具合があるが、使用できる状態
M:Mal 不可 故障して使用できない状態

ところが、各機材の「なに(どの部分)」を「どう」確認し、判断するかについての視点や手法が統一されておらず、技官によってやり方がまちまちでした。

プロジェクト供与機材として、両SILAISには、106医療施設(地域病院、一次病院、保健センター、保健ポスト)に40機種、合計1,934アイテム(機材)が配置されました。

機材調達管理専門家は、このうち、第1期分供与機材40アイテムの機材情報シートを作成し、そこに簡易的な稼働チェック項目を設け、何をどのように調べるべきか、誰もがわかる説明も加えました。さらに、これが持続的に活用されるよう、新たに導入した情報シートとニカラグア保健省の既存の機材台帳(Excelデジタルデータ)とを連動させました。

各支所の機材管理担当者は、上記シートをもとに供与稼働状況をチェックし、機材管理台帳に評価結果を記録します。その結果をSILAISへ報告し、SILAISは、予算と修理の優先順位を考慮して、地域病院の機材保守管理技術者もしくは、保健省機材保守管理センター(CEMED)に修理を依頼します。このような機材の保守管理システムを構築し、試行しています。

両SILAISと14支所、および一次病院と地域病院の機材管理担当者を集め、同システムの研修会を開催しました。今後、プロジェクトではこのシステムが順調に稼働するように、モニタリングと支援を続けます。

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機材を確認する保健省の機材メンテナンス技官(左)と機材保守管理専門家(右)

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ネブライザーの機材情報シート