第6回半期評価会・ワークショップ開催

2018年2月28日

2月27日から2日間にわたって、第6回プロジェクト半期評価会およびワークショップをチョンタレス県フイガルパ市で開催しました。保健省本省の看護局長、チョンタレス、セラヤ・セントラルの両保健管区(SILAIS)事務所、支所、地域病院および一次医療病院の職員、JICAニカラグア事務所のプロジェクト担当官や日本人専門家などが集い、2017年1月から12月までのPDM指標の達成度、ESAFC活動評価、成果の達成状況など、プロジェクト活動の進捗や課題を確認し、改善策と活動計画を検討しました。

1日目の評価会では、ESAFC活動が161保健セクターで機能していることが確認されました。それぞれの保健セクターで進捗度合いに違いがあるものの、四半期ごとのモニタリング評価が功を奏していると考えられました。特に家庭訪問の実施と家族調査票への記録や、コミュニティ・ネットワークとの活動が、多くの保健セクターで改善されていました。また、これまでのESAFC活動の知見を集めた好事例集が紹介され、今後、より一層の発展が期待されます。

一方、レファラル・カウンターレファラルについては、患者搬送時のレファラル用紙への記述ミス、病院到着時にレファラル用紙に救急・一般の記述があっても、病院側や患者本人の判断により搬送先の送り先とは違う窓口(救急外来もしくは一般外来)で受診される、さらに、各施設におけるレファラル台帳への記録ミスなど、解決すべき様々な課題が確認されました。レファラル・カウンターレファラルは、関わる職員も多いことから、地道な改善作業の継続が必要であり、県保健局、支所、保健セクター、一次病院、地域病院のそれぞれの現場におけるモニタリングの必要性が再確認されました。

2日目のワークショップでは、テーマ別に3つのグループに分かれ、「妊産褥婦健診記録」、「レファラル・カウンターレファラル」、「ESAFC活動モニタリング評価のエビデンス」に関する手法やツールの見直しと意見交換が行われ、最後にこれらの改善案が提示されました。

半期評価会・ワークショップは、プロジェクト活動を通じてなされた、多くの業務改善や地域の変化などが確認できる場であり、また、ここでの報告やディスカッションは、新たな課題の発見と取り組みにも繋がっています。これまでの同評価会・ワークショップでは、ほとんど声を発しなかった職員の多くが、今回は自分の意見を述べ、とても参加度の高い会合となりました。これらの変化は、当事者意識(オーナーシップ)の向上を示すものと判断できます。

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半期評価・ワークショップ開会