2018年度の母子保健8項目研修開始

2018年6月1日

昨年、母子保健5項目(注)に、保健省が推奨する「保健セクターからの感染症対策」、「ヘルスプロモーション」、「家庭地域保健チーム(ESAFC)活動ガイド」の3項目を加えた研修を、一次保健医療レベルの医師、看護師、准看護師、社会奉仕の医師・看護師を対象に行い、この研修での学びが日常業務で実践されているか否かの確認と、結果のフィードバック、フォローアップ等を、その後の巡回指導をとおして、今日まで行ってきました。

4月に新たに配属された社会奉仕の医師・看護師および新任の准看護師を対象に、各支所が、研修実施計画を立案しました。しかし、4月半ばから、政情が不安定となり、反政府グループにより各所で幹線道路が封鎖され、プロジェクト対象地域を含め、移動が自由にできない状況が1か月ほど続いています。保健施設における日々の業務はもとより、研修についても、当初の計画どおりに実施することが困難になりました。

このような状況下、昨年からの経験で、研修による人材強化の重要性を十分に認識している保健省と両SILAISは、各支所の継続教育の時間枠等を活用した研修計画を再立案するよう命じました。道路封鎖や政府側と反政府グループとの衝突は続いていましたが、SILAISチョンタレスでは管内10支所中、アコヤパ、クアパ、サント・ドミンゴ、ラ・リベルタ、サンペドロ・デ・ロバゴ、エル・アヨテの6支所が5月中に研修を開始することができました。一方、SILAISセラヤ・セントラルでは管内4支所すべてにおいて、幹線道路の封鎖箇所が多く、5月中は研修対象者を各支所へ集めることが難しく、6月に、1日2項目の研修を実施する日程で計画を立案しました。プロジェクトと両SILAISは、各支所に対し直接スーパーバイズができないため、電話やメールで実施状況のモニタリングを行っています。

【画像】

SILAISチョンタレス・アコヤパ支所 8項目研修