学習診断調査の実施

2017年3月27日

ニカラグア中等学校数学科の教科書・教員用指導書・生徒用学習帳を作成するに当たり、ニカラグアにおける数学教育の現状を把握するため、3月1日から3日間、首都マナグアおよび近郊の学校計5校で学習実態診断調査を実施しました。具体的には、8年生と11年生(それぞれ日本の中学2年生、高校2年生に相当)を対象に数学テスト、中等学校数学科教員へのインタビュー、数学の授業観察を実施しました。

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数学の授業の様子(11年生)

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数学テストを受ける生徒の様子

結果、次のようなことが明らかとなりました。
・8年生・11年生ともに、基本的な四則演算の習得が十分でない。
・多くの教員が授業中に問題や説明を板書するのに多くの時間を費やし、生徒が考える時間がほとんどない。
・授業で取り扱われる問題の数字がとても複雑で難解なものが多い。
・教科書があるのに使われていない。 など

これらの結果を受け、ニカラグアではどのような教科書が求められているのか協議し、2月に作成した単元指導計画を見直すとともに、教科書・教員用指導書の執筆戦略について話し合いました。