JICA特別アドバイザーによるプロジェクトサイト視察訪問

2018年4月12日

JICA特別アドバイザーである岡本行夫氏がプロジェクト活動のひとつである保健ボランティアによる健康教育活動を視察しました。

今回、岡本氏が視察したサイトは、イラジェという、プロジェクトが支援している地域の中でも最大規模のスラムの一つです。この地区は、道が悪く、保健ボランティアだけでは、小さな子どもを持つお母さんたちを健康教育のために集めることが困難な地区です。そのため、保健ボランティアに加え、他のボランティアも健康教育活動をサポートしています。

今回の健康教育活動では、保健ボランティアによるMUAC測定(Mid-Upper Arm Circumference:上腕周囲径を測定することで栄養失調の有無、レベルを推定することができる)により、栄養失調の子どもを発見することができました。保健ボランティアは、このような栄養失調の子どもを発見した場合は、直ぐに近くの医療施設に照会します。

活動のモチベーションは何かという岡本氏の問いかけに対し、保健ボランティアは、「自分たちが行う健康教育活動が、乳幼児や妊産婦の疾病や死亡率の低下に貢献していることです」と自信をもって答えていました。

このように、地域保健はその地域に住む人々が率先して自分たちの地域をサポートしていくことが重要です。プロジェクトは最終年度となりましたが、今後も保健ボランティアが中心となってコミュニティでの健康教育活動を継続することで、地域の人々の保健に対する意識の改善が進むことを期待しています。

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保健ボランティアによるヘルストークセッション

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岡本特別アドバイザーに活動の説明をする大滝専門家

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MUACテープで乳児の栄養状態を測定する保健ボランティア