キックオフ会議(インセプションレポートの説明・協議)の開催

2016年8月22日

プロジェクトの開始にあたり、ファイサラバード上下水道公社(WASA-F)の総裁をはじめとする主要なカウンターパート、及びファイサラバードやパンジャブ州政府の関係者と邦人専門家チーム(JICA Mission Team, JMT)の間でプロジェクトのキックオフ会議(インセプションレポートの説明・協議)が、以下の日程で行われました。

  • ファイサラバード上下水道公社(WASA-F)協議:2016年7月19日
  • 技術委員会(Technical Committee, TC)第1回協議:2016年7月20日
  • 合同調整委員会(Joint Coordination Committee, JCC)第1回協議:2016年8月22日

キックオフ会議では、本プロジェクトの背景や目的、内容、スケジュール等が日本側とパキスタン側で共有されました。
日本側からは、本プロジェクトの主体者はWASA-Fであり、日本側とパキスタン側の相互協力によって、問題に取り組み、課題にチャンレンジしていくことが重要であると強調され、またパキスタン側からも、本プロジェクトを通して、ファイサラバード市の上下水道サービスレベルの向上のみならず、WASA-F改革や施設の運転コスト削減など、様々な課題が改善されることを期待している等、活発な議論が行われました。

【画像】

2016年7月19日、WASA-Fとの協議の様子

【画像】

2016年7月20日、TC第1回協議の様子

インセプションレポート(ICR)とは?

ICRは、プロジェクトの開始にあたり、プロジェクトの背景や範囲、活動内容、スケジュール、日本側の負担事項や相手国の負担事項、留意点などを取りまとめ、日本国側と相手国側で確認とコンセンサスを得るために作成されました。本プロジェクトでは、ICRの他にもパワーポイントによる説明を行い、相手国側の同意を得ました。

技術委員会(TC)とは?

TCは、ファイサラバードレベルで本プロジェクトの進捗を確認しながら、上下水道整備長期計画(マスタープラン)を技術的観点からの議論とアドバイスを行い、またプロジェクト関連機関との会議や手続きを円滑に行うために組織されました。TCの委員長は、WASA-Fの総裁となっています。

合同調整委員会(JCC)とは?

JCCは、パンジャブ州レベルで本プロジェクトの進捗状況をレビューし、本プロジェクトで策定されるマスタープランの実施を州政府として支援し、必要な措置を行うために組織されました。ファイサラバード開発局の理事会がM/Pの承認機関となることから、そのメンバーを含むこととし、特にセクターの関係者のみならず地方行政の関係者も加えることとした。JCCの委員長は、パンジャブ州計画開発局の次官となっています。