伊藤拓次郎IEC短期専門家活動

2014年4月14日

3月22日より4月13日まで、伊藤拓次郎短期専門家をパラグアイに招聘し、下記の日程で3回計6日間に渡る研修を開催しました。
(1) 3月31日・4月1日 「住民参加型ヘルスプロモーションの戦略策定ワークショップ」
(2) 4月3日・4月4日 「プレゼン・ファシリテーション研修」
(3) 4月8日・9日 「住民参加型啓発活動企画ワークショップ」

(1)の研修は、(1)ヘルスプロモーション活動のためのIEC(Information, Education and Communitation)の方法論についての理解・技術の強化、(2)妊産婦死亡に関わる統計データの重要なポイントの認識、(3)家族保健ユニットの保健医療サービスの長所と短所の認識、(4)妊産婦死亡の問題を基に解決方法を探り、目標を明確にし、目標達成のための戦略の検討、(5)妊産婦死亡率の減少に向け、第五衛生行政区で2014年に実施する活動の計画策定を目的とし、厚生省各局職員・研修中央・地方委員会メンバー・カアグアス県で活動する保健医療分野の青年海外協力隊員の計33名が参加しました。

(2)の研修には、(1)の研修を受講し、「住民参加型ヘルスプロモーション活動企画ワークショップ」(4月8日・9日)で、ファシリテーションの役割を担うファシリテーター12名が参加し、伊藤短期専門家と共に2日間に渡り、ワークショップ内容の検討、教授案の作成、Power Pointの作成等の準備を行いました。

その後、(3)の研修では、伊藤短期専門家から指導を受けたファシリテーターらが、5つの家族保健ユニット(サンホアキン、パラグアス、ペジュパ、グアヤキクア、ニャティウルグアス)から参加した保健推進員(14名)、各家族保健ユニットの地域住民代表(8名)、青年海外協力隊員(2名)計24名にワークショップを行いました、ワークショップを通し、参加者らは、妊婦健診の必要性、住民参加型ヘルスプロモーションプロジェクト活動の中で利用できる手法を学び、家族保健ユニットごとに寸劇を披露しました。また、活動計画の立て方を学び、グループワークにて実際の活動計画を策定しました。最後に説明があった伊藤短期専門家のドミニカ共和国での類似プロジェクトの経験は、住民参加型ヘルスプロモーションプロジェクトに対する参加者のモチベーションを高め、やる気みなぎる中、ワークショップを終了し、研修で学んだことをそれぞれの家族保健ユニットに持ち帰り、住民らと共に住民参加型ヘルスプロモーション活動の幕を切りました。

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ワークショップを行う伊藤短期専門家

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ワークショップを行う伊藤短期専門家

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ワークショップを行う伊藤短期専門家

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参加者の作成したプロジェクトスケジュールにコメントをする小川正子チーフアドバイザー