ドローンを活用した道路斜面点検調査を実施しました

2018年1月17日

2018年1月9日~18日、DPWH・リージョンCAR管内の Acop-Kapangan-Kibungan 道路(位置:フィリピン国北部のルソン島バギオ)において、ドローンを活用した道路斜面点検を実施しました。また、17日には、DPWH関係者およびマスコミ関係者を対象に、ドローンによる斜面点検を紹介しました。当日は、DPWH技術者、約120名が参加し参加者から熱心な質問、コメントが数多く寄せられました。

フィリピンでは、大雨、台風、地震等により、道路斜面に地すべりなどが発生し、多くの災害をもたらしています。本プロジェクトでは、これら道路斜面対策工の技術移転として、現在、全国のリージョンにおいて道路斜面対策工パイロットプロジェクトを実施中です。道路斜面対策工検討に当たっては、現状の地形・地質状況、地すべり状況等の把握が重要です。これまで、これらの現地確認は、技術者による目視、また現地測量により把握確認してましたが、大規模な斜面では正確なデータを得るために多くの時間が必要です。今回、これらの課題を解決する方法として、ドローンを活用した道路斜面点検調査を行いました。点検調査方法は、ドローンに装着した高感度ビデオカメラにより20mごとに道路斜面全体を撮影し、状況を確認しました。また、撮影した写真から3次元モデルで道路斜面を復元し、道路斜面を立体的に把握し、対策工検討に役だてることができるようになりました。

今後は、目視による点検が困難な他の道路斜面についてもドローンによる点検を活用し、道路斜面対策マニュアルに反映させていく予定です。

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Acop-Kapangan-Kibungan 道路斜面

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ドローンによる点検を見守る参加者

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ドローンによる点検状況

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使用したドローン(ロータータイプ)

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見学会に参加したマスコミ及びDPWH関係者

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ドローンを使用した点検調査方法を説明

【画像】ドローンによる撮影結果で作成された3Dモデル