中央ビサヤ地方で情報収集を行いました

2019年12月13日

2019年12月12日、13日の2日間、フィリピン中部のビサヤ諸島の一地方である中央ビサヤ地方(リージョン7)を訪問し、下記関係機関を対象として、本プロジェクトの経緯・概要・今後の進め方についてJICA専門家チームが説明を行い、その後、聞き取りなどの情報収集を行いました。
・フィリピン国市民防衛局(Office of Civil Defense:OCD)のリージョン7地方事務所
・ボホール州及びセブ州の計画局・防災局
・住宅・土地利用規制委員会(Housing and Land Use Regulatory Board:HLURB)中央ビサヤ地方事務所
本プロジェクトでは現在、今後の活動方針の検討や成果測定に向け、フィリピンの地方レベルにおけるハザード情報の活用・リスク評価、地方防災計画の立案・実施、モニタリング評価、研修の実施等に係る現状を把握するため、ベースライン調査を進めています。

OCDリージョン7地方事務所との会合では、当該地方における州・市の防災計画策定状況、内容や課題についての説明を受けました。その後、国レベルで推進している気候変動を考慮した計画策定、州・市の防災計画のモニタリング、防災関連の予算などについて質疑応答が行われました。

ボホール州及びセブ州の計画局・防災局との会合では、州レベルでの空間開発フレームワーク計画の策定状況、災害リスク管理・気候変動を考慮した計画策定の実態や課題について説明を受けました。その後、計画策定後の中央省庁によるモニタリングや支援に関する問題点、予算や体制が十分ではない市における計画策定・更新の困難性などについての質疑応答や意見交換が行われました。

HLURB中央ビサヤ地方事務所との会合では、組織体制、管轄区域、気候変動・災害リスクアセスメント(Climate Disaster Risk Assessment:CDRA)の総合土地利用計画(Comprehensive Land Use Plan:CLUP)への適用状況、CDRAに関する研修、課題(技術面、予算、人的資源、必要なデータ、政治的問題など)、管轄区域内における先進事例自治体等について情報収集が行われました。

今後も調査を進めつつ結果の分析を行い、その後のパイロット活動に活用していきます。

【画像】

OCDリージョン7地方事務所との会合の様子