第5回RVT総会および事務局会合開催

2018年9月28日

2018年9月25日から28日:ギニア国コナクリ市

仏語圏アフリカ保健人材ネットワーク(Réseau Vision Tokyo 2010:RVT2010)は、2010年1月に本邦で行われた仏語圏アフリカ保健人材管理者研修の参加者からネットワーク組織設立を切望する声が挙がり、2012年にセネガル国ダカールで開催された関係者会合にて設立が正式に決定されました。メンバー国間では、この2012年のダカールでの会合を第1回目の総会と位置づけました。

その後RVT2010は、2012年にコンゴ民主共和国キンシャサ市、2014年セネガル国ダカール市、2016年に東京(NCGM国立国際医療研究センター)にて総会を開催。今回、第5回目となるRVT総会がギニア国コナクリ市にて開催され、加盟国13か国の保健省人材局長および各国のフォーカルポイント、NCGM関係者、JICA関係者が出席しました。

総会前日の2018年9月25日には、RVT事務局会合にて総会の準備が行われ、翌9月26日に、松本JICAギニアフィールドオフィス総括、在ギニア日本国大使館堀田代理臨時大使、ギニア国保健大臣からのスピーチにより、第5回RVT総会が開会されました。

今回、JICA技術協力プロジェクトの協力期間においては最後の総会であったため、プロジェクトが開始された2014年11月から2018年9月までの総括的な活動報告及び会計報告が行われました。加えて、2010年の本邦研修にて保健人材に関する域内共通の課題解決手段が「政策」「人材養成」「人材配置」などのカテゴリーごとにまとめられた表である「仏語圏アフリカ連帯の家(連帯の家)」を再確認し、その「連帯の家」で挙げられた解決手段のうち、今までにどの程度実現できているかをレビューする時間も設けられました。さらに、そこでのレビュー結果や各国での優先課題等も考慮しながら、2019年-2023年を対象期間としたRVT5ヵ年活動計画(案)が策定されました。

また、RVT事務局役員選挙が行われ、RVT事務局新役員として、事務局長にカジャンタ・チャ氏(トーゴ国)、渉外担当にコンゴ・エルベ氏(ブルキナファソ国)、総務担当にイサ・ヤハヤ氏(ニジェール国)、財務担当にンダンジジェ・マリアム氏(ブルンジ国)が任期2年で選出されました。

9月28日には、拡大事務局会合が開かれ、RVT事務局役員、加盟国保健省人材局長、NCGM及びJICA関係者が参加し、5か年計画(案)の詳細版が策定されました。また、プロジェクト終了(2019年3月)後のRVTの持続性強化案についても協議され、1)加盟国から分担金を徴収し、アシスタントを継続雇用すること、2)RVT事務所はセネガル保健省内に当面確保されること、3)新規ドナーをより積極的に開拓していくことの3点が決まりました。

RVT総会終了後、11月5日にフランス外務省及びUNICEFの支援によりベルギー国ブリュッセル自由大学にて開催される「ベナン、ブルキナファソ、セネガルでの僻地母子保健人材定着研究」の結果共有ワークショップの参加者として、全13か国のRVT関係者に招聘状が出されました。これはRVTメンバーからの働きかけによるものであり、新規ドナー開拓に向けて着実な一歩を踏み出しています。

文責 専門家(業務調整)岡安 利治

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開会式(右からJICAギニアフィールドオフィス松本総括、ジュフRVT事務局長(当時)、ギニア国保健大臣、在ギニア日本国大使館堀田臨時大使)

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RVT総会 参加者集合写真