2021年3月26日
新型コロナウイルス感染症の世界的拡大の影響により、本プロジェクトはこれまでオンラインによる遠隔での情報収集・ワークショップ・会議を通じた活動を進めてきましたが、この度、ようやく第1回のプロジェクトチームとJICA職員の現地派遣が実現しました。
コンサルタントからなるプロジェクトチームは2月28日から3月25日まで、JICA職員による調査団は3月17日から3月26日までベオグラード市に滞在し、カウンターパートであるベオグラード市公共交通部(SfPT:Secretariat for Public Transport)を含む関係機関との協議のほか、現地の公共交通機関の実際の運行状況を把握するために、公共交通の試乗や車両基地の視察を行いました。
関係機関との面談及び意見交換では、以下の団体を訪問し、ベオグラード市の公共交通をめぐる課題や今後の計画等を把握するための貴重な情報を得るとともに、今後の活動のために関係を深めることができました。
1.SfPTの関連部局
・公共交通路線計画・開発局
・タクシー交通局
・料金システム・管理局
・公共鉄道・水上交通局
・運行モニタリング及び管理・スケジューリング・運行監査局
・財務局
・法制度・公共調達局
2.公共交通公社
・ベオグラード交通公社(本社及び各車両基地)
・ベオグラードメトロ及び鉄道公社
3.民間公共交通事業者
・Arriva共同体
・Avala 共同体
・Lasta 共同体
・Strela社(Obrenovac)
・Lastra社(Lazarevac)
4.料金システム事業者
・KENTKART Southeast Europe社
5.国際ドナー機関
・欧州復興開発銀行(EBRD)
・ドイツ国際協力公社(GiZ)
6.大学・研究機関
・ベオグラード大学運輸・交通工学部
今回の現地調査で得られた成果を基に、今後は本プロジェクトの詳細調査計画の策定を進めてまいります。