2021年12月14日
ベオグラード市公共交通改善プロジェクト(以下、本プロジェクト)では、2021年12月14日、ベオグラード市において第1回公共交通セミナー(以下、本セミナー)を開催しました。
本セミナーでは、ヨーロッパ諸国から各国の公共交通に関する団体及び運営主体に加えて、セルビア国内において公共交通に関する産官学の垣根を超えた団体・運営主体・企業・学術機関から各代表が参加し、それぞれの都市における公共交通の現況・課題・今後の在り方など多岐にわたる題目で発表を行いました。(本セミナーのアジェンダは表1.の通り)
本セミナーには、セルビアからはベオグラード市副市長、日本からは在セルビア日本大使をはじめとして、ドイツの国際援助機関であるgizやフランスのコンサルタント等、様々な国から総勢約130名の参加者が出席しました。国・都市を超えた知識・経験の共有を通じて、参加者間で活発な議論が成されました。
ベオグラード市副市長及びベオグラード市公共交通部(以下、SfPT)Secretaryからは、プレスカンファレンスの時間を通じて、本セミナー及びプロジェクトの実施意義についてメディア発信も行い、翌日にはセルビア国内の様々なメディアでセミナーの様子が取り上げられました。
今後は、引き続き、本プロジェクトに関連した情報共有・発信の場としての公共交通セミナーの継続開催に向けた企画を行うとともに、本セミナーで得た教訓や気づきをベオグラード市における公共交通の改善に向けて取り込んでいきます。
プログラム | 題目 | 発表者 |
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オープニング | ウェルカムスピーチ | 勝亦 孝彦氏(駐セルビア特命全権大使) |
開会のあいさつ | Goran VESIĆ氏(ベオグラード市副市長) | |
セルビア国およびベオグラード市における公共交通に関する最新動向 | セルビア国における道路旅客輸送分野における法的枠組 | Damir LEDENĆAN氏 (セルビア国建設・運輸・インフラ省) |
公共交通分野におけるセルビア商工会議所の役割 | Milica DUBLJEVIĆ氏(セルビア商工会議所) | |
ベオグラード市における公共交通機関の革新と計画 | Ivanka MILOŠEVIĆ氏 (ベオグラード市公共交通部(SfPT)) |
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ベオグラード市の公共交通における2027年までの概観と2033年までの開発戦略 | Slaven TICA氏 (ベオグラード大学運輸・交通工学部) |
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世界における公共交通に関する最新動向 | モビリティに関する最新動向と将来に向けた重要課題 | Emmanuel DOMMERGUES氏 (国際公共交通連合(UITP)、ベルギー国ブリュッセル市) |
スマートで持続可能なモビリティのために必要なツールとしての公共交通機関の在り方 | Thomas GEIER氏 (ヨーロッパ都市交通協会(EMTA)、フランス国パリ市) |
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スペイン国バルセロナ大都市圏における電気自動車用急速充電サイトに関する開発プログラム | Silvia VALERO氏 (バルセロナ都市圏庁、スペイン国バルセロナ市) |
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公共交通分野におけるJICAの協力 | 中園 美羽氏(JICA) | |
ベオグラード市における電気自動車と開発計画 | 軌道系ネットワークシステムの総合規制計画 | Predrag KRSTIĆ氏(ベオグラード都市研究所) |
ベオグラードメトロの開発計画と建設 | Stanko KANTAR氏(ベオグラードメトロ及び鉄道公社) | |
ベオグラード市の公共交通における電気自動車 | Slobodan MIŠANOVIĆ氏 (ベオグラード交通公社(GSP)) |
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運行距離の無制限化と持続可能な都市モビリティを実現するための車載充電器 | Jiri KOHOUT氏 (UITPトロリーバス協議会、チェコ国ピルセン市) |
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クロージング | クロージングリマーク | 小野 智広氏(JICA) |
閉会のあいさつ | Jovica VASILJEVIĆ氏 (ベオグラード市公共交通部(SfPT)) |