第2回合同調整委員会(JCC)を開催しました

2021年12月17日

ベオグラード市公共交通改善プロジェクト(以下、本プロジェクト)では、2021年12月17日、ベオグラード市において第2回JCCを開催しました。本JCCでは、これまでの活動の進捗を報告すると共に、今後の活動方針を関係者間で相互に確認しました。

JCCでは、カウンターパートのベオグラード市公共交通部(以下、SfPT)の他、ベオグラード市関係部署、ベオグラード大学、公共交通事業者、料金収受システム事業者、JICA本部、JICAバルカン事務所及びJICAプロジェクトチームの代表者が出席し、SfPTをはじめとした、複数の関係機関から選出されたメンバーで構成された3つのワーキンググループの各リーダーが、これまでの活動の進捗について報告しました。

特に、成果3に関する活動の一つとして実施された、公共交通機関への運賃支払いに対する利用者意思調査の分析結果として、利用者の年齢層が低いほど無賃乗車の常習率が高いことや、無賃乗車が社会的に許容できる行動であると考える利用者が多いという現状課題が共有されました。このような状況から、JCCメンバー間において、公共交通の持続的な運営には、運賃支払いを含むバス乗車マナーの普及・向上が必要不可欠であるとして、啓発活動が重要であることが確認されました。今後は、特定のグループを対象とした交通教育プログラムを実施するための詳細な実施計画の策定を行っていきます。

このほかにも、これまでの活動の成果を基に、今後の活動方針の在り方について活発な協議が成され、JCC終了後、ベオグラード市及びJICA双方の代表者により、会議議事録(以下、MoM)が署名されました。

今後も今回合意された活動方針に基づき、プロジェクトの活動を継続していきます。

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