第4回合同調整委員会(JCC)を開催しました

2022年12月27日

ベオグラード市公共交通改善プロジェクト(以下、本プロジェクト)では、2022年12月22日、ベオグラード市において第4回JCCを開催しました。本JCCでは、これまでの活動の進捗を報告すると共に、今後の活動方針を関係者間で確認しました。

JCCには、カウンターパートのベオグラード市公共交通部(以下、SfPT)の他、ベオグラード市関係部署としてベオグラード市交通部、ベオグラード大学運輸・交通工学部、公共交通事業者、JICA本部、JICAバルカン事務所及びJICAプロジェクトチームの代表者が出席し3つのワーキンググループの各代表、JICA専門家チーム、ローカルコンサルタントチームが、これまでの活動の進捗について報告しました。
その後、特に以下の点について詳細な議論がなされました。

(1)交通調査、交通需要予測と公共交通ネットワーク計画:アクティビティダイアリー調査を含む交通調査一式の結果の共有、及び交通需要予測作業及び公共交通ネットワーク計画策定作業の協働体制の構築。
(2)公共交通の運行改善に資するパイロットプロジェクトの検討・協議:一つのコリドーを対象にした公共交通路線再編計画・ダイヤ案作成に係るパイロットプロジェクト。
(3)公共交通事業者との契約に関する代替案の検討:他国事例(ブカレスト、マドリード、ハンブルク)の事例分析及び第2回セミナーの結果を踏まえた今後の方向性。
(4)運行状況のモニタリング方法の改善の検討・協議:ビデオ映像を活用した運行管理の可能性に係る検討。
(5)運賃収受確保のための計画の検討・協議:無賃乗車減少のための改善案、及びデモプロジェクトとしての小学校における教育プログラムの計画内容の協議。

この他にも、これまでの活動の成果を基に、本プロジェクトの今後の活動のさらなる促進に向けて活発な協議がなされました。今後の成果が期待されます。

【画像】第四回JCC会議の集合写真