第1回本邦研修を実施しました。

2023年1月30日

本プロジェクトでは、カウンターパートであるベオグラード市公共交通部(以下、SfPT)の公共交通運行管理能力の向上に向けた取組の一環として、本邦における研修を全2回実施することとしています。

第1回となる本研修では、2023年1月15日~26日にかけて、SfPTの行政官7名を迎え入れ、東京、横浜、京都、大阪を訪れ、講義・視察・試乗からなる研修プログラムを実施しました。

一週目には、東京・横浜を中心とした関東地方において、国土交通省および横浜市による公共交通の整備や運営に係る政策について講義を受けると共に、東急バス(株)、新宿高速バスターミナル(株)、みちのりホールディングス(株)などの公共交通機関の整備や運用を行う民間事業者の協力を得て、講義・施設や営業所の訪問・試乗といった包括的な研修を実施しました。

また、二週目では、研修場所を京都、大阪を中心とした関西地方へと移し、関西地方で中心的かつ先進的な取り組みを行っている、京阪バス(株)、京阪電鉄(株)、大阪高速電気軌道(株)(Osaka Metro)を訪問・視察しました。ここでは、自動運転バス、電気バス、オンデマンドバス、新交通システム(AGT)などの新しい技術を搭載した車両といった技術的な側面だけでなく、公共交通計画、バス運営、運営管理等といった制度や体制の仕組みについても学習しました。

最終日には、在京セルビア大使館への表敬訪問のほか、JICA職員とSfPTの研修生との間で、本研修における学びを活かし、将来のベオグラード市における取り組みとして、どのようなものが考えられるのか、議論を行いました。

研修生からは、公共セクターと民間セクターの役割分担の見直し、複数の公共交通モード間の乗り換え動線の向上、ターミナル・駅・バス停などの停留所における運行情報の提供、安全なサービスの提供といった、公共交通運営の多岐にわたる分野において、ベオグラード市でも取り入れたいという意見がありました。

今後は、研修で得たヒントを踏まえながら、SfPT含む複数のカウンターパートとの議論を継続し、公共交通サービスの改善に向けた取り組みを進めていきます。

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国土交通省による講義

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東急バス訪問

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横浜公共交通視察

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京阪自動運転バス視察

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京阪EVバス視察

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Osaka Metroによるオンデマンドバス講義

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Osaka Metro新交通システム(ニュートラム)整備工場視察

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セルビア大使館表敬訪問