プロジェクトニュースパイロットコミュニティでワーキング・コミッティ(Working Committee:WC)を結成し、高齢者のニーズ調査のトライアルをしました。

2022年9月28日

技術作業グループ(Technical Working Group:TWG)を開催した際には、カドゥウェラ郡アトゥルギリヤ地区、パードゥッカ郡ポレゲダラ地区、カンダケティヤ郡からはカンダケプウルポタ地区とキウレゲダラ地区の2地区の計4つの地区がパイロットコミュニティとして選定されました。その後、選定されたパイロットコミュニティでWCの結成および高齢者のニーズ調査の実施に向けてのトライアルを実施しました。

各地区には、グラマ・ニラダリ(Grama Niladhari)と呼ばれる地区の長が配置されています。各パイロットコミュニティのグラマ・ニラダリがコミュニティで活動されている医師や高齢者権利促進オフィサー、社会サービスオフィサーと協力して、WCが開催されました。コロンボ県のパイロットサイトでは、若者のボランティアにも協力を依頼し、医療サービス、社会福祉サービスのスタッフとボランティアとで、2日間にわたりニーズ調査の準備を進めました。

1日目は、調査を実施するWCメンバーやボランティア(以下、「調査員」という。)で質問票を読み合わせて実施方法や内容を確認し、不明点などを明確にしました。2日目は、の高齢者にご参加いただき、トライアルのインタビューセッションを実施しました。質問票の読み合わせの際には、あまり質問も出ませんでしたが、実際にインタビューを開始すると、わからないことがいろいろと出てきて、調査員同士で確認しながら進めていました。トライアルセッションでは、2名のインタビューを行い、1回目は時間を要していましたが、2回目は要領をつかみ、各段にインタビューの時間が短くなりました。トライアルセッションの後、日本人専門家と調査員で振り返りを行い、実際にインタビューをしてみて答えを引き出すことが難しかったこと、意味がわかりにくかったことなど、意見を出してもらいました。ここで挙がった意見をもとに質問票を改訂し、ニーズ調査の実施する予定です。

本セッションでは、メディカルオフィサー(コミュニティを担当する医師)が中心になって、本調査の重要性について調査員みなさんにご説明され、みなさんで協力して実施しようと働きかけて下さるなど、地区レベルでの関係者の意欲が非常に高く、積極的に取り組んで下さっています。

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カンダケティヤ郡カンダケプウルポタGN地区にてニーズ調査質問票の説明をするチーフアドバイザー

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カンダケティヤ郡キウレゲダラGN地区のニーズ調査質問票オリエンテーションにて意見を述べる公衆衛生助産師

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パードゥッカ郡ポレゲダラGN地区にて実施したニーズ調査トライアル

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カドゥウェラ郡アトゥルギリヤGN地区でのニーズ調査質問票見直し協議