消費者調査を実施しました

2023年2月24日

2023年2月22日~24日にキャンディー市内にて消費者調査を実施しました。サプライチェーンの出口である消費者の野菜や果樹に対する選好基準、各市場での消費者の属性の把握を目的として、キャンディー市内の伝統市場(キャンディー市中央市場、道路沿いや卸売市場(DEC)周辺の小売店)と近代市場(スーパーマーケット、スリランカ版GAP(SLGAP)認証作物や有機野菜の販売店)の4か所を調査地点として、訪問客に対するインタビューを行いました。

市場ごとの消費者の傾向として、近代市場の顧客は中・高所得者が多く、商品選択の際に価格よりも品質や鮮度、外観を重視する傾向があるのに対し、伝統市場の顧客は商品選択の際に品質よりも価格を重視し、小売店との信頼関係に基づいて購入場所の選択を行う傾向があることが分かりました。また、農業投入材や輸送コストの高騰による小売価格の変化は消費者の共通の問題となっており、鮮度や味等の品質は経済危機以前と比べ重視できなくなったとの声が多く上がりました。

今回調査した消費者の属性やニーズは、農家や流通業者が売り先や販売方法を検討するうえで重要な情報です。現在実施中のバリューチェーン調査結果と併せてこうした消費者情報が広く共有されるよう、サプライチェーン強化アクションプランの策定やSHEP活動に活用していく予定です。

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商品選択理由(伝統市場の顧客)

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商品選択理由(スーパーマーケットの顧客)

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伝統市場(卸売市場周辺の小売店)

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近代市場(Cargillsスーパーマーケット)