ファンドレイジングセミナーを開催しました

2022年9月23日

2022年9月16日、23日

ビジネス・インキュベーション・プロジェクトでは、2022年9月16日および9月23日にファンドレイジングセミナーを開催しました。

日本で数多くのクラウドファンディングを立ち上げた経験を有し、スタートアップにおけるファンドレイジングに精通する専門家を日本より講師として招き、資金調達方法について講義が行われました。2日間合計で、SIBI(State Institution Business Incubator)のコーワーキングスペースの利用者を含め、起業家35名が参加しました。

タジキスタンでは、市中銀行の金利が約30%/年と高く、かつ起業家の担保の提供能力が限られていることから、起業家にとって資金調達は頭の痛い問題です。そのような状況の中、起業家にとってアクセス可能なクラウドファンディング等の新しい資金調達手段への関心が高まっていますが、ファンドレイジングの具体的な実行方法および成功事例について学ぶ機会は非常に限定的なため、本セミナーが行われることになりました。

セミナーでは、インパクト投資(ポジティブで測定可能な社会的及び環境的インパクトを同時に生み出す投資)やESG投資(従来の財務情報のほか、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資)などのグローバルな潮流の中で、社会的なインパクトの創出が投資家から重視されていることが紹介されました。また、貸付型や購入型といった各種のクラウドファンディングの特徴や実行時のメリット・デメリットについて解説されました。

また、ミャンマーでソーシャルビジネスを営むスタートアップが実施したファンドレイジングの成功事例をもとに、ビジネスモデルキャンバス(BMC)等のツールを活用し、事業アイデアや事業が生み出す社会的なインパクトを可視化し、投資家に的確に伝えることの重要性が解説されました。参加者からは、「投資家を募る最初のステップとして、事業アイデアを整理することの重要性を理解することができた」という声がありました。

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講師(ファンドレイジング専門家)の様子

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セミナーの参加者の様子