ICTセミナーを開催しました

2022年9月30日

2022年9月26~30日

タジキスタン国ビジネス・インキュベーション・プロジェクトでは、2022年9月26日から9月30日にかけてICTセミナーを開催しました。

ICTを通じて社会課題解決に取り組むプロフェッショナルの育成を掲げる、神戸情報大学院大学(KIC)より専門家2名を講師として招き、社会問題解決の方法論、そしてICTを活用したビジネスモデルについて講義が行われました。IT企業、政府機関、スタートアップ企業等、12名が参加しました。

タジキスタンでは、Covid-19によるパンデミックをきっかけとして、起業やビジネス活動におけるICT活用の必要性が高まったことを受け、ICTビジネスモデルへの注目も集まりつつあります。加えて、都市部の若者を中心としてソーシャルビジネスへの関心も高まっていますが、それらのニーズに応える研修プログラムは、タジキスタン国内において、ごく限られているという現状があります。

セミナーでは、世界的に著名なコンサルティングファームの手法をベースにつくられた、KIC独自の問題解決フレームワーク「探求実践」に基づき、社会課題の解決につながりうるアイデアを、ビジネスモデルに落とし込む方法が紹介されました。また、そのフレームワークを活用し、アジア・アフリカにおける教育、医療、都市環境分野の課題を解決する、様々なICTビジネス事例の成功要因について、グループ形式で議論が行われました。

セミナー最終日には、事例を通じて得た学びをもとに、参加者自らが挙げた社会課題に対して、その解決に資するビジネス案が検討され、ユニークなビジネスアイデアが各参加者より発表されました。参加者からは、「社会課題の解決におけるICTの可能性の大きさを学ぶことができた」、「自分が担当する教育プロジェクトにICTを活用し、より大きな効果を目指したい」等の声がありました。

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修了式における講師および参加者の様子

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ビジネスアイデアを発表する参加者の様子