UNHCRとの連携によるアフガニスタン難民女性への支援を実施

2023年1月11日

BIPでは、JICAタジキスタン事務所と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)との連携によるタジキスタンに居住するアフガニスタン難民支援活動として、2022年11月17日から19日、23日から25日、11月30日から12月2日の3回にわたって、アフガニスタン難民女性を対象とした「ビジネスの基礎」(BoB)研修を行い、UNHCRに選出された難民女性56名が参加しました

アフガニスタンの公用語の一つであるダリ語は、タジク語と同様にペルシア語系の言語であり意思疎通が可能で、タジク人講師による研修は通訳を介さずに行われ、テキストもすべてダリ語にアラビア文字表記にしたものが使われました。参加者はすでにタジキスタンに住んで10年近く経つ人から昨年のタリバン復権後にタジキスタンに逃れた人など様々で、また民族的にもパシュトゥン系、ハザラ系、タジク系など多様でしたが、みなタジキスタンでビジネスを立ち上げることに意欲的であり、研修中も熱心に質問する様子が見られました。

研修終了後に参加者から提出されたビジネスプランを審査委員会で審査した結果、25件のビジネスプランに対してミシンなどの縫製機材の貸与が決定し、2022年12月20日に研修修了証書授与とともに機材の引渡式が行われました。

アフガニスタンの女性は伝統的に高い縫製技術を持ち、その技術は家庭で引き継がれています。タジキスタンにおいても、その技術をいかし働きたいと考える女性は多いようですが、機材を持たない、または何十年もたった古いミシンを利用しているために効率的な作業が難しくなっているケースが多くありました。今回BIPで電動ミシンを貸与し、またBoB研修を通じてビジネスに必要な基礎的な知識を学ぶことで、縫製業を営めるようになり、これらの女性とその家族たちがタジキスタンに定住するために必要な収入を得られることが期待されます。

「ビジネスの基礎」研修の様子

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修了証書授与・機材引渡式

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