No.2 KAIZEN指導者研修を実施

2015年9月21日

地域中核病院マネジメント強化プロジェクトでは、KAIZEN手法を使った病院資源管理の強化に努めています。その一環として、プロジェクトではKAIZEN指導者研修を実施しています。

2015年9月15日から18日の4日間、12州の州リファラル病院を対象にKAIZEN指導者研修を実施しました。同研修には、各病院から病院長、病院事務長、看護師長を招聘して、ムヒンビリ国立病院(積極的にKAIZEN活動に取り組み、多くの改善事例を生み出している病院)を会場として研修を開催しました。

本研修は、「KAIZENに関する基礎知識」、「QCストーリーの進め方とQCツールの使い方」、「KAIZEN活動のモニタリング・評価」等に関する知識と実践技術の効果的な習得を目指しました。研修では、講義にて学んだ事項を実習にて体得していく研修手法を取り入れています。また、現場視察(病院現場で実施されている改善事例の視察)を有機的に組み合わせることで、実際に行われているKAIZEN活動から学ぶことができるようにデザインされています。

本年度の研修では、病院経営改善に不可欠な「財務管理の強化」をテーマとし、特に国民健康保険の歳入向上に焦点を絞り研修をすすめました。参加者は、本研修で習得した知識と実践技能を生かし、各病院で“国民健康保険の還付金の向上”をテーマにKAIZEN活動に取り組みます。

保健福祉省とプロジェクトは、2016年2月から州レファラル病院に対する巡回指導を予定しており、前述のKAIZENテーマに沿ってKAIZEN活動が行われているか進捗を評価するとともに、現場での技術指導を実施し、州リファラル病院の病院経営改善のための技術的支援をする予定です。

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技術指導演習にて、ナショナルファシリテーターによるQCツールの適切な使用方法に関する指導の様子

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ナショナルファシリテーターによるKAIZEN活動に関する講義の様子

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KAIZEN活動の病院現場視察において、モニタリング・評価実施に関する実地訓練の様子