プロジェクトのフェーズ2の開始

2016年1月29日

2014年5月から、本プロジェクト(フェーズ2)が開始され、2014年10月に、第1回の合同調整委員会(JCC)会議が開催されました。

2009年〜2012年に実施されたプロジェクトのフェーズ1では、内部監査の基礎的な実務能力の養成のための「内部監査ハンドブック」と「ハンドブック・エイド」が開発され、これらの教材(「ハンドブック・セット」)を基にJICA専門家によるOJTが、MDAの内部監査人に対して実施されました。またOJTを受けた内部監査人の中から、ハンドブック・セットの内容を習得しトレーナーとして認められた内部監査人をチャンピオンとして認定しました。チャンピオンを認定する活動も、プログラムとして整備し、内部監査人の基礎的な実務能力を養成する基盤が整備されました。

JCCでは、フェーズ2の活動方針と活動計画について話し合われました。フェーズ2では、フェーズ1の資産であるハンドブック・セットや育成されたチャンピオン、チャンピオン認定プログラムなどを、有効に活用することが確認されました。残念ながら、フェーズ1が完了して以降、新たなチャンピオンは認定されていません。その意味でも、フェーズ2では、チャンピオン育成の継続を強力に推進し、MDAだけでなくLGAにも展開します。その中で、より質の高い内部監査の実施のための監査技法も取り入れる予定です。また監査委員会のメンバー等への啓発活動も行います。これにより、タンザニア国政府機関の内部監査の実効性を高めることを目指します。