マヒドン王子国際保健会議(PMAC)2022のサイドミーティング-コロナ禍における母子保健について

2021年12月21日

2021年12月、プロジェクトは、タイで開催される国際保健会議Prince Mahidol Award Conference(PMAC)2022のサイドミーティングを二つオンライン開催しました。二つ目のサイドミーティングはコロナ禍における母子保健について「Protect our Future:Mitigating the impact of COVID-19 on Maternal and Child Health」と題し、2021年12月21日に開催しました。

新型コロナウィルスの流行は、直接的、間接的に、母子保健に多大な影響を与えています。最も深刻なのは、コロナによる妊産婦の死亡です。一方、保健サービスへのアクセスと提供においても重大な影響があり、妊婦健診の受診率の低下や小児科の受診控えが世界各地で見られました。

本サイドミーティングでは、PMAC 2022 のサブテーマ“コロナ禍から学び、明日の課題に備えよう”に沿い、コロナの母子保健への直接的、間接的な影響を振り返り、参加国と教訓を共有し、妊産婦や乳幼児をコロナや将来のパンデミックから守るための政策のあり方について検討することを目的としました。

サイドミーティングでは、タイ、ラオス、日本、カンボジア、ベトナムの5か国からの発表者により、各国の取り組みと課題が共有され、さらに、タイの専門家による総評に続いて、パネルディスカッションが行われました。参加者も多くの質問を寄せ、オンライン上で活発な質疑応答が行われました。会議は、パンデミック下で母子の健康を守るためのいくつかの鍵として、弾力的・効率的な母子保健サービス提供システムの構築、母子のデータベースシステムの整備・活用、医療従事者の能力強化を含む医療の質の向上、地域社会と地方自治体のプライマリヘルスケアにおける能力強化、地域社会の関与が重要であると、知見を共有する貴重な機会となりました。

最後に、本サイドミーティングに参加し、協力してくださったすべての参加者、登壇者(パネリスト)、開催者、そして、世界中の人々とつながる機会を提供してくださったPMAC事務局の皆さまへ心より感謝申し上げます。

サイドミーティングの録画はPMAC 2022ウェブサイトからご覧いただけます。

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