プライマリーヘルスケアワークショップ:非感染性疾患(NCDs)対策に関わるヘルスプロモーションの強化に向けて

2022年7月20日

疾病負荷が感染症から非感染性疾患(NCDs)に移行するにつれて、健康増進および疾病予防といったヘルスプロモーションサービスがより重要になります。GLO + UHCプロジェクトは、地域におけるNCDs予防のためのヘルスプロモーションの強化を図るため、タイと日本の経験を共有するオンラインワークショップを2022年7月20日に開催しました。

タイでは、国民医療保障機構(NHSO)が全国民の健診等の予防医療の費用を負担しています。NHSO側からは、予防医療の提供体制や、医療施設が予防医療を提供するインセンティブを高めるための支払い制度など、タイにおけるヘルスプロモーションの全体像について発表が行われました。続いて、NHSOと地方自治体が共同で拠出する、コミュニティーヘルス基金や、県のリハビリテーション基金など、ヘルスプロモーション活動に地域の参加を促進するための取り組みについて説明が行われました。

一方、日本のヘルスプロモーションは、政府が「Health Japan 21」など政策の方向性を設定し、地方自治体が実施しています。国立保健医療科学院の2名の講師は、地方自治体によるヘルスプロモーションを促進・支援する国の制度/メカニズム、ヘルスプロモーションにおける地方自治体の役割と人材の配置およびその能力開発について、発表を行いました。

NHSOの本部、支部やInternational Health Policy Programなどからの約40人の参加者は、特に地方自治体への予算編成とインセンティブに関する日本の制度を熱心に学び、日本の講師らもタイの制度に高い関心を示しました。活発な質疑応答と議論により、互いのシステムへの理解を深めました。

本プロジェクトは、地域レベルでのヘルスプロモーションを強化するために、両国間のさらなる協力を進めていきます。

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