タイ副総理兼保健大臣一行を招へい:日本の保健医療制度の管理に係る招へい事業

2022年11月17日

GLO+UHCプロジェクトは日本における保健医療制度の管理に係る招へい事業を2022年11月14日~17日に実施しました。アヌティン・チャーンヴィラクン副総理兼保健大臣、保健省次官を含む幹部、タイ国家医療保障機構役員会役員等、計33名を招へいしました。

先進国に限らず世界のすべての国々において、医療技術の進歩、高齢化、非感染性疾患の増加等によって医療費の公的支出が増加し続けており、タイ王国においても持続的なユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)のための保健医療制度の再構築が主要課題となっています。日本の医療保険制度の改正の背景と目的、健康増進・疾病予防に関する取り組み、保健医療制度運営に係る中央省庁と地方自治体との関係等について学ぶことを主な目的として、招へい事業を実施しました。

1日目は厚生労働省を訪問し、診療報酬制度及び指導監査制度、医療費適正化計画、健康増進・疾病予防策等の医療制度について学びました。また、参議院議員会館を訪れ、武見敬三議員より日本におけるUHC達成までの道のり、今後の課題や展望についてのご講演をいただきました。

2日目はJICA本部において、厚生労働省より講師をお招きし、保健所制度や健康増進・疾病予防に係る政策について学びました。その後、政策研究大学院大学へ移動し、教授陣より地方自治制度、保健医療行政、医療制度改革の課題と展望などについてご講演をいただきました。

3日目はJICA横浜センターにて神奈川県庁より講師をお招きし、県における国民健康保険制度及び後期高齢者医療制度の概要、介護保険制度・認知症施策、医療費適正化計画の実際、健康ニューフロンティア政策について学びました。

最終日はJICA本部にてラップアップセッションを行い、代表団は日本のUHC運営に関する経験と教訓をまとめ、タイにおいてどのようにUHC運営・質の向上に活かしていくかについて活発な議論を行いました。午後は神奈川県松田町を訪問し、松田町における高齢者施策に関して学びました。

本研修にご協力いただいたすべての皆さまに心より感謝申し上げます。

代表団の帰国後に本招へい事業の様子が以下のタイ国内メディアで取り上げられましたので、ご覧ください。

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