第3回 合同調整委員会(JCC)会議開催

2023年1月28日

2023年1月28日、第3回合同調整委員会(JCC)会議がセンタラ グランド&バンコクコンベンションセンターにおいてハイブリッド方式で開催されました。タイ側からは保健省、国家医療保障機構、外務省、その他関係者が、日本側からは、在タイ日本国大使館、JICA本部、JICAタイ事務所が参加しました。

Dr. Narong Aphikulvanich(Deputy Permanent Secretary, Office of the Permanent Secretary, Ministry of Public Health) が議長を務め、会議の冒頭、議長から本会議の開催、プロジェクトの進捗について話し合う場を持つことができたことに対する謝意が示されました。また、Dr. Suwit Wibulpolprasert(Advisor to the Office of the Permanent Secretary)からは、タイにおける診療報酬制度発展への貢献、日本への招へいプログラムの実施、グローバルプラットフォームへのUHCに関する経験や知識の普及支援など、GLO+UHCプロジェクトがこれまでに行ってきた活動を高く評価するコメントがありました。JICAタイ事務所の鈴木和哉事務所長からは、プロジェクトの目標達成に向けた日タイ双方の努力とコミットメントに対する敬意が示されました。

井筒チーフアドバイザーからは、メラ専門家の着任ついて紹介がなされるとともに、プロジェクトの最終年度を迎え、これまでのプロジェクトの全体的な進捗と、2023年の活動計画について報告が行われました。議長及びJCC委員からは、今後のプロジェクト活動への高い関心が示され、活動実施に向け様々な提案がなされました。

特に、Dr. Viroj Tangcharoensathien(Senior Advisor, International Health Policy Program)からは、保健人材に関するプロジェクト活動の強化について示唆に富む提言がなされました。また、JICA本部人間開発部の駒澤参事役からは、プロジェクトの進捗状況について評価がなされ、さらに、他国のUHC達成への支援にあたって、UHC達成国であるタイと日本は、それぞれの国が有する歴史的・文化的・社会的背景に留意することの重要性について言及がありました。Dr. Suwitもこの点に同意するとともに、タイと日本が協力して保健人材の課題について取り組むことへの期待が表明されました。

閉会の辞として、議長からは、引き続きGLO+UHCプロジェクトの活動を支援する旨が述べられました。さらに、GLO+UHCプロジェクトがタイと日本のUHCに関する知見を向上させていることの重要性及びGLO+UHCプロジェクトの活動への感謝について改めて述べられるとともに、この世界をすべての人にとって安全でより良い場所にするために両国のパートナーシップを更に強化することを希望する旨が述べられました。JICA本部人間開発部保健第2グループ第4チームの佐藤課長からは、2022年11月の招へいプログラムについての謝意及びGLO+UHCプロジェクトの成功への期待が述べられ、第3回JCCは閉会しました。

GLO+UHCフェーズ2プロジェクトは、今後もタイと日本のUHCに関する経験を活かし、さらなるUHCの発展に努めてまいります。

【画像】