ナカワ職業訓練校校長JICA理事長受賞-そして、職業訓練短大として新たな一歩を踏み出します-22年間のJICA専門家との協働

2019年12月3日

本プロジェクトのカウンターパート機関であるナカワ職業訓練校(NVTI)への半世紀に渡る日本の支援を通じ、「確かな技術力」を身に着けたNVTIの卒業生がウガンダ各地で活躍し、近年堅調な発展を遂げているウガンダ産業開発の布石を作り、貢献してきました。

こうした中、NVTIのムワンガ校長が、第15回JICA理事長賞を受賞することが決定し、10月8日に東京で開催された授賞式に出席しました。ムワンガ氏のJICA技術協力への貢献は、1997年から2004年にかけて実施された「ナカワ職業訓練校プロジェクト」に始まります。その後、「職業訓練指導員研修」(第三国及びウガンダ国内研修:2004年~2006年)、「職業訓練指導員養成計画」(2007年~2010年)、「職業訓練指導員現職研修制度構築」(2011年~2013年)を経て、現在実施中の本プロジェクトに至るまで、計22年間、ムワンガ氏はJICA専門家と協働し、ウガンダのみならず、ウガンダ周辺国の産業人材育成も牽引してきました。

東京における受賞式に続き、10月30日にはウガンダの首都カンパラにおいても、日本大使館やウガンダ関係省庁からの来賓の出席のもと、JICA事務所主催の式典が開催され、ムワンガ氏とともにJICA理事長賞を受賞したアセア博士(国立作物資源研究所)への表彰及び記念品贈呈が行われました。式典のスピーチでは、ムワンガ氏から、JICAの長年に渡るNVTIへの協力に対して感謝の意が示され、これまで以上にJICAの技術協力の成果をウガンダ国内外に広く普及し、技術者達が更に技能を向上し地域の産業発展につながるよう尽力していく意向が示されました。

そのムワンガ校長の決意を支えていくNVTIの仲間に今年ABEイニシアチブ(第3バッチ)を修了しウガンダに帰国したエティノット指導員、べテレ指導員が加わりました。エティノット氏は今年11月からボケーショナル(職業)ディプロマコースのコーディネーターに着任し、コース運営に積極的に取り組んでいます。べテレ氏は琉球大学在学中に日本機械学会三浦賞を受賞し、帰国後は学生への指導の他に、メカトロチームの一員として同僚をサポートしております。

11月21日、NVTIのカレッジ昇格にかかる法令案はウガンダ国会本会議に提出され、「ナカワ職業訓練短大」の誕生は秒読みとなり、カウンターパートの士気も上がっております。ムワンガ氏の指揮のもと、アフリカにおける職業訓練のセンター・オブ・エクセレンスとして国内外からの注目を集めており、「ナカワ職業訓練短大」の今後の更なる発展が期待されます。

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JICA理事長から表彰を受けるムワンガ氏@東京

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ムワンガ氏とアセア博士(正面前列)の受賞を祝う来賓、JICA関係者@カンパラ