第7回ランビエン生物圏保護区管理委員会総会が開催されました。

2019年6月6日

2019年6月6日にラムドン省ダラット市にて、第7回ランビエン生物圏保護区管理委員会(LB-BR MB)総会が開催されました。USAID、SNV、GIZ、WWF等の国際機関含む計70名を超える関係者が参加し、主として当プロジェクト活動の知見共有を行いました。

本総会では、まずランビエン生物圏保護区(LB-BR)におけるJICAの取組(当プロジェクト及び2010-2014年にかけて実施された「ビズップ・ヌイバ国立公園管理能力強化プロジェクト(以下、前プロジェクト)」)が紹介された後、ランビエン生物圏保護区管理委員会副議長のLe Van Huong氏より、ランビエン生物圏保護区(LB-BR)の持つ豊かな生物多様性・文化的価値と、その持続的な保全に向けた課題、ランビエン生物圏保護区管理委員会(LB-BR MB)として重要視する活動の提言等がありました。続いて、ラムドン省にて現在プロジェクトを実施しているUSAID、SNV、ライプニッツ野生動物研究所のプロジェクト代表者より、各々の活動内容について説明が行われました。休憩時間においても、当プロジェクト活動への理解をより深めてもらうため、環境教育プログラムの教材展示/各種ランビエン生物圏保護区(LB-BR)プロモーショングッズの展示/当プロジェクト支援の下で生産された椎茸の調理及び参加者への提供等を行い、こちらも大変好評を博しました。

総会後は、他プロジェクトからの関係者も参加し、当プロジェクトが支援している椎茸の栽培農家、コーヒー農園、また、前プロジェクトで支援した村落基金の管理者を訪問し、プロジェクトの取組とその成果について説明を受けました。村落基金を管理する地元の方は、村民への資金貸出や利子回収と情報開示を行うことで、村落基金を公平かつ持続的に管理しており、プロジェクトの支援が時間を経ても地元の生活の一助となっていることを確認することができました。

2020年の当プロジェクト終了まで、残りの期間が限られていることからも、得られた知見や保全に有効な各種取組/ツールは、ランビエン生物圏保護区管理委員会(LB-BR MB)が活用していくことはもちろんのこと、他プロジェクト関係者等により積極的に活用されることが望ましく、今回のような知見共有の場はプロジェクトの持続性のために非常に意義があるものです。

次回総会は2019年11月下旬頃に開催の予定です。

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ランビエン生物圏保護区(LB-BR)のプロモーショングッズや生物多様性フォトガイドブック、環境教育プログラムの教材等が展示され、活発な意見交換の場となりました。

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集合写真

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椎茸栽培を行う農家を訪問し、品質管理の重要性、そのための具体的な取組等を中心に話を伺いました。

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プロジェクト支援の下で作成した堆肥を使用しているコーヒー農園を視察しました。化学肥料のみの場合と比較し、明らかに良好な生育状況を確認することができました。