法律局、情報局の業務フロー策定に向けたワークショップの開催

2018年7月19日

7月19日、ベトナム国会事務局(ONA)の法律局および情報局とJICAの共催で、各局の業務フローを策定するためのワークショップがベトナムの首都ハノイで開催されました。これは、ONA各局の日常の業務を見直すことを通じて、不要な業務や重複する業務を洗い出し、効率的な態勢を築こうと開かれたもので、業務フローの策定を目指して、研修方式でワークショップが開かれました。

ワークショップには、レ・ボ・リン国会事務次長のほか、法律局のトゥイ局長、情報局のヒエウ局長をはじめ、ONA各局から職員約40人が参加しました。講師は、JICAが選定・委託を行った、公共行政改革分野で著名なグエン・カック・フン博士とグエン・ティエン・ズン氏が務めました。ワークショップは次のような流れで行われました。

  1. 業務フローに関する既存の研究の紹介
  2. 参加者を4つのグループに分け、日常業務の一つである「決裁文書の処理業務」を例にグループ毎にフロー案を策定
  3. 第一案の発表
  4. 第一案に関する意見交換
  5. 第二案の発表
  6. 第二案に関する意見交換
  7. 講師による評価

講師からは、業務フローを検討するなかで、非効率な業務の見直しに努めるとともに、責任の所在を常に明確にしていく必要性が強調されていました。

今回の実践経験をもとに、今後、ONA法律局と情報局は、それぞれの業務フローを整備していくことになります。また、その他の局も法律局や情報局の取り組みを参考に、今後自らの業務フローを策定してくことが期待されています。その結果としてONA全体の業務が効率化し、国会を補佐する能力が一層向上することにつながるため、プロジェクトとして引き続き、業務フローの策定に向けた支援を行っていくことにしています。