第4回バイオセーフティレベル3(BSL-3)研修を実施しました

2021年11月22日

2021年11月16日~19日の3日間、国立衛生疫学研究所(National Institute of Hygiene and Epidemiology:NIHE)とプロジェクトの共同で「第4回バイオセーフティレベル3(BSL-3)研修」をオンラインで実施しました。研修には、プロジェクトのカウンターパート機関であるホーチミン・パスツール研究所(Pasteur Institute of Ho Chi Minh City:PI HCMC)の研究員17名に加え、カントー大学やベトナム農業学院、中央獣医薬センター等から総勢58名の研修生が参加しました。

現在、プロジェクトではPI HCMCにBSL-3実験室を建設中であり、12月半ばには完成予定です。今回の研修は、そのBSL-3実験室を今後適切に運用していけるようにすることを目的として、ユーザー側と管理側の両方の観点で必要な様々な項目の講義が行われました。今回の研修では、BSL-3実験室の使用経験が豊富にあるNIHEの研究員だけでなく、現在PI HCMCにてBSL-3設置に向けたサポート活動をしている三木短期専門家、日本の国立感染症研究所(NIID)の河合先生、原田先生、滝本先生が講義を行いました。
当研修はオンラインで実施されましたが、研修前後にオンライン・クイズを実施したり、研修参加者のオンライングループ討議を組み込むなどNIHE講師によって様々な創意工夫がなされていました。また、NIIDの先生が現場の経験談を交えながら、ビデオや写真を活用して日本での現状など紹介したことで実践に近い研修となり、研修生の皆さんも積極的に質疑応答や討議に参加しました。

ベトナムではCOVID-19の影響で地方に出張に行くことができず、実習を含む現場での研修を行うことがまだまだ難しい状況ですが、その代わりにプロジェクトではオンライン研修や研修用ビデオの作成などを行ってプロジェクト活動を進めています。

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BSL-3実験室への入退室方法について説明するビデオを上映

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NIHE講師による講義の様子

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甲斐チーフアドバイザー(左上)と研修生

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NIID原田先生(左上)と研修生