セキュリティ情報共有体制（ISAC）オンラインセミナー

2021年2月3日に、日本とベトナムをオンライン接続して、情報セキュリティの情報共有体制（Information Sharing Analysis Center：ISAC）に関するオンラインセミナーを開催しました。日本からは総務省サイバーセキュリティ統括官室、ICT-ISAC、金融ISAC、JICA本部から合計15名が（プロジェクトメンバー3名含む）、ベトナムからは情報通信省　情報セキュリティ局（AIS）から副局長を含む12名が参加しました。

現在ベトナムでは、省庁を中心としたそれぞれのセクターにおける国営企業と任意参加の民間企業をつなぐ情報共有体制（ISAC）を構築しようとしています。本セミナーの目的は、日本の情報共有体制の経験や課題を共有し、ベトナム版ISAC設立に向けた教訓を学習することです。

セミナーでは、総務省のICT-ISACに関する取組、ICT-ISACの組織・活動の紹介、金融ISACの組織・活動の紹介を行いました。ベトナム側からは、求めるISAC像や課題が共有され、様々な質問が日本側に向けられました。質疑応答を通して、日本におけるISAC設立の経緯、初期の活動、信頼性醸成の方法、情報提供を促進する方法など、実践的な議論がなされました。

一方で、社会体制や文化の違いがあることから、日本版のISACをそのままベトナム版ISACとすることは難しいこともわかりました。今後の支援においては、ベトナムに体制や文化になじむISACとなるように、適切な協力を実施する必要があります。