経済集中規制をテーマとした公開セミナーの開催(2020年11月5日及び11日)及び第6回内部研修セミナーの開催(2020年11月5日及び6日)

2020年11月26日

2020年11月5日にクアンニン省ハロン市にて、同月11日にはホーチミン市にて、本プロジェクトの枠組みの下、ベトナム競争消費者庁が主催する経済集中規制をテーマとした公開セミナーが開催されました。
両セミナーでは、ベトナム競争消費者庁から、ベトナム競争法の概要及び経済集中規制の内容とその運用状況、JICA長期派遣専門家から経済集中届出基準に関する留意点等について説明がなされたほか、出席者との間で活発な議論が行われました。
特に、クアンニン省ハロン市でのセミナーにおいては、在越日本国大使館幹部から御挨拶をいただいたほか、クアンニン省商工部幹部から同省の経済状況や産業動向について御説明をいただきました。
また、ホーチミン市でのセミナーにおいては、競争評議会事務局幹部から最近の経済集中の動向等について御説明をいただいたところです。
両セミナーとも100名を超える方々に御出席をいただき、経済集中規制に対する関心の高さを改めて実感したところです。
なお、当日の資料につきましては、以下を御参照いただければと思います。

また、2020年11月5日午後から翌6日にかけ、単独行為規制に関する内部研修セミナーを実施し、公正取引委員会職員からインターネットを介して日本における私的独占等の規制概要について講演がなされたほか、JICA専門家が単独行為に関する具体的な事例について説明を行いました。競争消費者庁職員からは、ベトナム競争法による市場支配的地位濫用規制の概要について説明が行われ、独占的な販売契約をテーマとしたグループディスカッションも実施されました。
ベトナムへの中小事業者の進出が増加傾向にあるとされる中、また、国の政策として中小事業者の発展を図るとしている中において、競争法による市場支配的地位濫用規制等の単独行為規制の的確かつ効果的な運用は、中小事業者が不当な不利益を被ることなく活躍できる事業環境の創出に不可欠と考えられるところです。
引き続き、このような内部研修も含め、競争法の実効性のある運用に資する取組を実施することとしています。

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公開セミナーの様子(於クアンニン省ハロン市)

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公開セミナーの様子(於ホーチミン市)