持続的森林管理計画策定のためのフィールド調査が実施されました。

2022年2月16日

2022年1月上旬から2月中旬にかけて地方2省(ソンラ省とトゥエンクアン省)において持続的森林管理(Sustainable Forest Management:SFM)計画策定のために必要な森林インベントリー、生物多様性(植物相と動物相)、森林被覆図作成のための調査が実施されました。

上記調査は専門的な調査となるためハノイから派遣された各種調査の専門家によって、各省の対象森林所有者である地元組織や住民の協力を得ながら集中的に行われ、中には3週間以上現地に滞在した専門家もいました。

調査開始前に関係者で集まり、調査箇所を選定し、そしてバイクに乗りフィールドへ移動。人工林と天然林で調査方法を変更するなどSFM計画について定めるCircular 28(省令28号)に基づき調査が実施されました。

ベトナムでは農地転用や違法伐採に伴い減少していた貴重な生態系を有する天然林を保全するために2014年に原則天然林の伐採が禁止されました。今回の調査では、森林内に希少な高木性広葉樹が確認され、SFM計画の中で保全されることが期待されます。

SNRM2プロジェクトでは本調査で得られたデータを元に森林所有者と意見交換したうえで具体的なSFM計画を策定し、4月以降の計画実施を支援していく予定です。

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森林基本図をもとに調査箇所を選定する様子(トゥエンクアン省)

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調査箇所まではバイクで移動(トゥエンクアン省)

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プロット内の木の太さや高さを計測する様子(ソンラ省)

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森林内では希少な高木性広葉樹が確認された(ソンラ省)