北部2省において持続的森林管理計画の活動内容について会議を開催しました。

2022年5月11日

2月16日のプロジェクトニュースで紹介したとおり、昨年度、当プロジェクトでは対象地方4省のうちソンラ省とトゥエンクアン省の対象森林所有者の持続的森林管理計画の策定を支援しました。2022年度は同計画の実施を支援するために、4月18日と19日はソンラ省において、26日と27日はトゥエンクアン省において、それぞれ関係者が集まり当プロジェクトが支援する活動内容について話し合いました。

持続的森林管理計画の策定については森林法27条で規定されており、同計画の策定について、組織体では「義務」、個人や世帯では「努力義務」となっています。しかし、同計画を策定するためには森林調査、植物相調査や動物相調査、GISを利用した地図作成などが必須です。これら全ての作業を完結できる人材を有する組織体は数少なく、計画策定のためには外部からコンサルタントを雇用する組織体が多いのが現状です。また経済的に余裕のない組織体はコンサルタントを雇用することができず同計画を策定できずにいます。

当プロジェクトでは、このような自力で持続的森林管理計画を策定できない組織体や世帯グループなどを支援対象として選び、同計画の策定及び実行を支援し、経験の蓄積を通して、ベトナムにおける持続的森林管理の普及に寄与することを目的としています。

今後はソンラ省とトゥエンクアン省の持続的森林管理計画の支援活動内容についてさらに協議し、対象森林所有者のコミットメントを得て支援を開始します。ホアビン省とラオカイ省については、昨年度新型コロナの影響により延期になっていた同森林管理計画策定のための現地調査を、5月以降に行う予定です。

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マツ植林地の中で社有林の範囲を確認(ソンラ省)

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今年度再植林予定箇所を確認(ソンラ省)

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会議の様子(ソンラ省)

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会議の様子(トゥエンクアン省)

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苗畑予定地(トゥエンクアン省)