トゥエンクアン省でアカシアの苗木の出荷を開始しました

2023年5月26日

当プロジェクトが、トゥエンクアン省のタンチャオ特別利用林管理委員会(以下、タンチャオ森林管理委員会)の苗畑造成を支援することを2022年11月にお知らせしましたが、遂に苗畑から苗木の出荷が開始されました。

タンチャオ森林管理委員会の苗畑では、11月中旬に早生樹(一般より生長が早い樹種)であるアカシアの種まきがおこなわれました。その後、定期的に水やりがおこなわれ、同森林管理委員会のスタッフにより生産管理及びモニタリングがなされてきました。苗木は順調に育ち、4月には平均の長さが50センチメートルを越え、天候不良により若干枯死したものの、生存率は約90%と高い水準を保っています。

生産された苗木はトゥエンクアン省の植林計画に使用されるため、同省に買い取られた後に地元住民に配られます。4月上旬には初回(1.2万本)の苗木が出荷されました。6月下旬までに合計約9万本(約54ヘクタール相当分)が出荷される予定です。

また同苗畑ではアカシアの他に在来種の苗木生産にも取り組んでおり、天然林資源の回復に役立つことが期待されています。

【画像】

種まきが終わった苗畑を見つめる関係者(11月)

【画像】

アカシアの稚樹(12月)

【画像】

出荷を待つ苗木(4月)

【画像】

苗木は住民に配布され省の植林計画に貢献