第1回本邦研修を開催しました

2022年10月29日

2022年10月16日~10月29日、「日本の安全作物振興の経験共有」をテーマとした第1回本邦研修を開催し、中央政府及び各地方政府のカウンターパート(CPMU(Central Project Management Unit)、PPMU(Provincial Project Management Unit))の代表者計18名が訪日しました。

本研修の目的は、安全作物普及の背景、普及政策、関係省庁の役割、現在の課題と解決策に関する日本の中央政府や地方自治体レベルの経験を理解し、日本の安全作物促進に関する政策や実例から、今後CPMU、PPMUが作成する行動計画(アクションプラン)作成にかかるアイデアを得ることです。JICA筑波を拠点として、農業普及や食品安全に係る公的機関(農林水産省、栃木県)、安全作物にかかるFVC(Food Value Chain)関係者(JA常総ひかり、JA全農いばらき、東京中央卸売市場、コープデリ商品検査センター)などを訪問しました。

研修参加者は、講義や視察を通して日本の食品安全と農業普及の歴史や政策・制度、現場における普及員及び農協の役割や活動などを幅広く学び、日本の食品安全や農業普及における具体的な内容や課題について理解を深めることが出来ました。研修参加者の関心は非常に高く、質疑応答では講師の方々に多くの質問が寄せられ活発な意見交換が行われました。

研修最終日のアクションプラン発表会では、研修員のグループリーダーである国家農業普及センター研修教育課副課長のHuyen氏より本研修で得られた気づきについて発表があり、また、CPMUおよび7市省のPPMUより、研修で得たアイデアを取り入れたアクションプランの発表が行われました。その後、JICA経済開発部の海外氏より、本研修で習得した内容を個人の知識として留めず、研修参加者が中心となってアクションプランを積極的に実践することを期待するとの講評がありました。

プロジェクトでは、本研修で作成されたCPMUとPPMUのアクションプランをもとに、安全作物の振興につながる活動を実施する予定です。

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JICA表敬

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日本の農業普及事業に係る講義(農林水産省)

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ポケットファームどきどき牛久

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栃木県農業大学校(GAP実践農場)

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JA全農いばらき(県西FVS)

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終了式